児童手当でもらえる金額は最大600万!今こそ見直したい活用法

「子どもが生まれたので、教育資金をそろそろ考えたいんです」教育資金のご相談は当店でもとても多いご相談のひとつです。
先日は、お子様が生まれたばかりというご夫婦から、「今まとまった資金が300万円ほどあるのですが、将来の大学費用に向けて、少しでも運用できないでしょうか?」とのご相談をいただきました。
教育資金は「使う時期が決まっている」お金
教育資金の特徴は、使うタイミングが明確に決まっているという点です。特に大学進学時には、入学金や授業料など、まとまった金額が一気に必要になります。だからこそ、私は「積極的に増やす」よりも、“減らさないこと”を優先した設計を基本にしています。
とはいえ、お子様が生まれたばかりであれば、大学入学までは18年。つまり、15年以上という運用可能な時間があるということです。この“時間の余裕”をどう活かすかが、教育資金づくりのカギになるポイントかもしれません。
「増やしたい」「でも減らしたくない」その気持ち、よく分かります
ご相談を受けていて感じるのは、「どうせなら少しでも増やしたい」「でも、教育資金で減らしたくない」という、どちらもまっとうな気持ちを持っている方がとても多いことです。
たとえば投資信託は、市場の変動リスクは避けられませんが、長期で運用することで成長が期待できる商品です。新NISAの活用が広がったことで、教育資金の一部に投資信託を取り入れるご家庭も増えてきました。
一方、円建ての保険商品や債券のような安定型の資産は、コツコツと確実性を重視した運用に向いています。加えて、最近の金利上昇の流れもあり、「こういう選択肢もあるんですね」といったお声をいただくことも多くなっています。
また外国債券なども、為替リスクはありますが、市場リスクは比較的抑えられており、「減らしたくないけど、もう少し育てたい」という方にとって、有力な選択肢の一つになり得ます。
それぞれのメリット・デメリットを理解しながら、考え方に合った形で進めていくことが大切です。
実際のご提案は、「守り」と「育てる」のバランスを意識
このご夫婦とはじっくり話し合った結果、最終的には
・半分は、円建ての安定資産でしっかり守る
・残りの半分は、外国債券を活用して長期で育てていく
というスタイルで運用をスタートされました。
それぞれのメリットデメリットを把握した上で、ご夫婦で考えて決められたことが、納得のプランにつながったのではないかと思います。一番は、「これなら安心して見ていられる」と感じていただけたことが、何より大きなポイントでした。
分散は、安心して続けるための“気持ちの整え方”でもある
分散と聞くと、「リスクを減らすためのテクニック」と思われがちですが、実は、安心して続けるための“気持ちの整え方”でもあると感じています。
投資だけ、保険だけ、というふうに一つに絞るよりも、それぞれの特徴を活かして、自分に合った形で組み合わせる。それが結果として、前向きに続けていける原動力になるのではないでしょうか。
「これなら続けられそう」それが、いちばんの正解
教育資金の準備に“正解の配分”はありません。大切なのは、効率や数字だけではなく、「その人の気持ち」も含めて設計されていること。「これなら続けられそう」「これなら安心して見ていられる」そんなふうに思えるプランが、その方にとってのベストな選択だと思います。
お子様の未来のために、今できることを。
もし「何から始めたらいいか分からない」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。一緒に“心が納得できる準備”を考えていきましょう。



