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専用端末は生き残れるか?

柳井康伸

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テーマ:テクノロジー


あなたの職場で、バーコードリーダー(QRコードを含む)はお使いでしょうか。
私はこのブログでも何度かご紹介していますが、もともとは入力の省力化のために、数字コードをバーコード化して読み取る仕組みから取り組みを始めました。

そこから発展して、システム間のデータ受け渡しの手段として、長い日本語テキストをQRコード化し、別のPCで動くアプリケーションの入力欄に貼り付ける、といった仕組みも作っています。
今回はそんな作業の中で、お客様が新しい二次元バーコードリーダーを購入された際の話です。

テストとして、日本語で数百文字を含むQRコードを読み取らせてみました。
ところが、そのリーダーはうまく読み取れませんでした。

製品は中国製で、サポートに連絡を入れると、現象の詳細を教えてほしいとのことで、動画やQRコードのデータを送るなどして何度もやり取りを行いました。しかし、数日経っても解決には至りませんでした。

誤解のないように書いておきますが、先方の対応が悪いと言いたいわけではありません。私自身この業界が長く、このようなサポートのやり取りは何度も経験してきました。いわば、よくある「通常のサポート対応」だったと思います。

ただ、実務としては動かない以上、代替手段を考えざるを得ません。
最初は別のバーコードリーダーを用意することを考えましたが、ふと「自分のiPhoneでもQRコードは読めるはずだ」と気づきました。

「読み取れるなら、その結果をテキストとして取得してコピーできる方法があるのではないか」と考えたわけです。そこでAIに相談してみたところ、「ショートカット」アプリを使う方法を勧められました。

正直なところ、私はつい最近までiPhoneのショートカット機能をほとんど知りませんでした。
ところが実際に触ってみると、これが実に強力でした。

ショートカットは、いわば簡易的な「ワークフロー」構築ツールで、用意された命令を選んで並べるだけで処理を組み立てられます。その中に「QRまたはバーコードをスキャン」というアクションがあり、実行するとiPhoneがカメラモードになり、QRコードをかざすだけで中の日本語テキストを問題なく読み取ることができました。

この瞬間、私は驚くと同時に、「専用端末の終焉が近いのではないか」と感じました。
今や、ほとんどの人がスマートフォンを持っています。

スマートフォンは単なる電話ではなく、多機能なコンピュータです。そこに必要なロジックを組み込み、アプリとして実行できる。しかも、特別な開発をしなくても、ショートカットのような仕組みで個人レベルの業務自動化が可能になっています。

自分で使うだけなら、特別な登録や配布の手間すらいりません。
世の中にはまだ多くの専用端末が存在しますが、「スマートフォンで代替できる」という事実に気づいた瞬間、その存在意義は急速に薄れていくのではないでしょうか。

もちろん、すべての専用端末が不要になるとは思いません。
医療機器や産業機器のように、精度・耐久性・安全性が求められる分野では、専用設計のハードウェアは今後も不可欠でしょう。

しかし、入力やデータ連携といった領域では、
「専用端末である必然性」は確実に減ってきています。

スマートフォンという汎用コンピュータが一人一台行き渡った今、
専用端末は「必要だから使うもの」から、
「歴史的に使われてきただけのもの」へと変わり始めているのかもしれません。

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柳井康伸
専門家

柳井康伸(ITコンサルタント)

Digi&Dev 合同会社

「ITで生産性を高めたいが社内に分かる人がいない、何度か試したけどうまくいかない、外部に頼むとお金がかかる割に……」というお悩みを抱える方に、広く知られたソフトウェアを使って業務効率化をご支援します。

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