AI同士の戦いについて思う事

AIが世の中に出てきて、これからどうなるのか――
あなたも、すでにAIがプログラムコードを書けることをご存じだと思います。
その通りです。
そして私自身も、ここ2年ほどAIを使ってアプリケーションの開発を行ってきましたが、AIの存在によって、質の高い複雑な処理であっても、AI以前とは比べものにならない速さで開発できるようになりました。
そして最も重要なのは、
以前であればプログラミングを職業としていた人でなければ難しかった開発が、まったくの素人でも短期間でそのレベルに達し得るようになった、という点です。
単純なプログラム――たとえば、Excel VBAでExcelデータの計算を行う程度のものであれば、本当にすぐに作れるようになりました。
前号では、
使いやすいExcelのようなツールやインターネットの普及によって、属人化されたエンドユーザーコンピューティング(小さなアプリ)が数多く生まれた一方で、地方では人手不足などの事情から、その流れに乗れず、業務効率化がなかなか進まない企業や組織がまだまだ多いのではないか、というお話をしました。
ChatGPTが使えるようになったのは、2022年11月でした。
私は現在、高知に住んでいます。そして今は2026年1月です。
残念ながら、私の周りを見渡す限り、AIを個人レベルで活用している人はそれなりに増えてきたものの、業務の中にAIを取り込み、自動化や効率化を本格的に進めている企業は、決して多いとは言えません。
正直に言えば、私の身の回りでは、そのようなケースはほぼ見当たりません。
その一方で、テレビでは毎日のように、高知県や地方における人口減少の深刻さ、人手不足が叫ばれています。
私は、これを非常に残念に思います。
「それは本当なのか?
本当に業務は、人を増やさなければ改善できないのか?
省力化は不可能なのか?」
今こそ、地方でこの問いかけが必要な時はないと思うのです。
そして現在は、意思と情熱さえあれば、実行に移す際のハードルは、AI登場以前と比べて“無い”と言えるほど下がっています。
私が前号で、AIは地方企業にとっての「福音」になり得ると申し上げた意味は、まさにここにあります。
あなたの身の回りを、ぜひ一度見渡してみてください。
今や、あらゆる場所にコンピュータが存在し、「ソフトウェア」が休みなく動いています。
この環境を生かし、そのソフトウェアを改善する、あるいは入れ替えることで、業務を自動化できないか――
そう考えてみてはいかがでしょうか。
これまでITに深く関わってこなかった方であっても、AIを活用することで、業務を自動化する道は確実に開かれています。
そして、ソフトウェアを構成する「プログラム」を作ることは、AIが最も得意とする分野の一つだと、私は感じています。
さらに、すでにExcelのマクロや関数を書いてきた経験がある方であれば、
ぜひもう一段高い視点から、その業務全体を俯瞰して眺めてみてください。
たとえば、取引先から送られてくる請求書を転記し、会計システムに入力する作業があるとします。
この場合、請求書をOCRで読み取り、その内容を会計システムのAPIを使って自動入力する仕組みを作れば、「請求書をスキャンすること」そのものが会計入力になります。
AIが世に出る前であれば、そのようなことを思いついたとしても、実現はほぼ不可能だったでしょう。
しかし、今は違います。
たとえ最初は思い通りにいかなくても、AIを使ってそのような仕組みを作りたいという意思さえあれば、もはやITベンダーの力を借りなくても、自ら実現できる時代が来ているのです。
何度も申し上げますが、
**重要なのは、業務を改善し、経営を効率化し、会社を発展させたいという「あなた自身の意思と情熱」**です。
その重みが、これほどまでに問われる時代は、かつてなかったのではないかと私は思います。
次号では、このような時代に、ITエンジニアはいったいどうなっていくのかについて、書いてみようと思います。



