AI同士の戦いについて思う事
あなたはChatGPT APIに関連するアシスタント機能をご存じでしょうか?実は私はこの4月に初めて使いました。
そしてその有用性に驚きました。
それまで私は、OCRで読み取った文字列に対し、各文字列に「タグ」をつける目的でChatGPTのAPIを使用していたのですが、このアシスタント機能を使うと、特に対話形式(チャットボット)の場合に、特定の項目にだけ答える仕組みを比較的簡単に作れることが分かりました。以下がアシスタント設定画面です。
右下に、File searchというボタンがあり、これをアクティブにすることでここに自分の答えたい内容を書いたファイルを添付できます。(今のところ私はWordを使っています)
さらにこの下に、Code Interpreterというボタンがあり、ここにPythonなどのコードを記載しておくことで、入力された文字や数字を処理することもできます。(私はまだ使ってませんが)
そしてプロンプト(Instruction)の入力域に、「添付したファイルを読んで回答して…」と書くことで、ユーザーからの質問に対し、答えたい範囲の回答を返すシステムができます。(プロンプトの設定は結構苦労しますが…)
まだ試していないのですが、今私が手掛けているのが企業間でやり取りされる文書(発注書、請求書)のデータを自動で読み取る仕組みです。
この仕組みの問題は、企業(部署?)が変わると発行される文書もそのフォーマット、書かれる内容も異なります。
今はお客様が中小企業様ですので、読み取りの精度を上げるために、可能な限りやり取りをする会社に合わせた形で受け取るフォーマットに合わせて、プログラムで用意するインターフェースやプロンプトを変えていますが、これをやると新しいお客様がついた時にプログラムに対し変更(追加)を加える必要が出ます。
このような問題を解消するために、このアシスタント機能が使えないかと思っています。
そうすれば新しいお客様が増えても対応できるし、たとえ対応できなくともアシスタント側に新しい文書、プロンプトを提供することで対応可能となるからです。
そうです。この機能は自分の言語空間を作るだけでなく、その保守がプログラムコードを改修する必要が無いので、とても簡単なのです。
(とはいえ色々テストは必要ですが…)
この仕組みをWordpressで提供するKognetiks chatbot というWordpress用のプラグインもすでに世の中に出回っています。サイトはこちらです。
私も使ってみましたが、割と簡単に設定でき、サポートも結構前向きにしてくれるので、なかなかいいのではと思っています。
自分で機能を実装したい場合、にそのAPIのリファレンスもこちら書かれています。
個人的には、今後はビジネスではこっちの流れが主流になるんじゃないかと感じています。