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コラム

色々なAIが乱立する環境でのITエンジニアの仕事

2024年5月30日

テーマ:テクノロジー

コラムカテゴリ:ビジネス

2020年に会社を始めたときには、それまでやっていた事務処理の効率化と情報の共有化という二大テーマが私のビジネスの中心でした。

もちろん、その当時ChatGPTは世の中に出ていませんでしたので、メインのツールはkintoneやExcelでした。そして、当時はあまり使いたくなかったのですが、VBAサービス(プログラミングによるカスタマイズ)も提供していました。

道具立てという意味では、現在はこれにPython、ChatGPT、Power Automateが加わりましたが、4年前と比べると私が提供できるサービスはずいぶんと拡大しました。

とはいえ、私は一人でやっているので、「サービスの量」はそれほど大きく増えたわけではありませんが、サービスが適用できると考えられる分野は大幅に増えました。

会社を始めてすぐに「入力の簡単化と使いやすさ」が加わり、さらに「業務の自動化」も私の仕事のテーマになりました。これはお客様との会話や関連する文書、ネット記事などを読みながら、開発を進めるうちに自分で明確に意識するようになったのですが、単純な「効率の向上」から「お客様のいくつもの作業をショートカットする」というビジネスのテーマに進化しました。

そもそも一人で運営している会社なので、大した戦略などありませんが、「DX(私は自動化と同じ意味だと解釈しています)」が国の掲げる大方針なので、これが正しい方向性だと思っています。そして今後は「AIの複雑さへの対応」が問題になるのではないかと感じています。

あなたもご存じのことと思いますが、例えばマイクロソフトはCopilot(マイクロソフト社が提供するAIエンジン)をOfficeに搭載すると言っています。

ExcelやWordなどのツールからどのようなインターフェースで使用できるようになるか分かりませんが、近い将来、AIはわざわざこちらから聞かなくとも、向こうから肩をたたいてくれるような存在になるのではと予想しています(しかも積極的に…)。

そのような「どこでもAI」の時代に、どのようなサービスを提供すればお客様の業務の効率化を実現できるのか。そしてそのような環境では、「必ずあちこちにあちこちの会社の提供するAI」が動いているようになると思います。

そうなると、ある業務にある会社の提供するAIを使ってそのアウトプットを得て、そのアウトプットを別の会社の提供するAIの入力とするということが生じるでしょう。

また、どのツールとどのAIの組み合わせで業務を実現するかの選択を迫られる場面も増えてくるのではないでしょうか。これは価格、使いやすさ、効率の向上性などの観点から今以上に複雑で難しい選択を迫られることになるでしょう。

こうなると、今もある「システム間インターフェースをどうするか」という問題が、システムという単語をAIに置き換えて、そのまま私たちを悩ませ続けるのではないかという気がしています。

そして、そのような環境において最適な組み合わせをお客様に提案し、構築することが、今後のITエンジニアに求められる能力となるのではという気がしています。

あなたはどう思いますか?

この記事を書いたプロ

柳井康伸

ITに関する豊富なノウハウをもとに業務効率化を支援するプロ

柳井康伸(Digi&Dev 合同会社)

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