入力に関するこだわり
2024年4月を迎え、会社を始めて4年が過ぎ、5年目に入ります。特に昨年ChatGPTが世の中に出て、それを使うようになって私の開発能力は何十倍にもアップしました。
(但し同じようにChatGPTを使ってコードを書く人と比較すると私の開発能力は変わりませんが…)
そして、今現在3件のお客様をご支援していますが、特にChatGPTを使用するようになってから、私からお客様への提案、そしてお客様から私への依頼内容には明らかに変化があります。
それは…
新しい仕組みにAI(内容的にはChatGPTのAPIを使う)を使った「自動化」です。私が具体的に使用しているAIの機能は以下の2つです。もちろん対話式ではコーディングだけでなく、色々な会話をしていますが、APIを使ったアプリケーションの構築については、今のところ2種類の使い方だけです。
1.OCRで画像やPDFから得られたテキストにタグを付ける。
2.大量の文書の要約
さらに言えば、2は最近着手したエリアです。ですので実際にはほとんど1です。使い道は、会社に届く伝票(注文書、請求書等)の解析です。
1も2も、ChatGPT以前には手が出なかった分野ですが、ChatGPTを使う事で私のような「普通のシステムエンジニア」でも手が届くようになりました。
ここで「手が届く」とは、お客様の問題に気が付き、ITでの解決策を提案し、実際に作って、運用可能な状態に持って行くという事を指します。
私はずっとテクノロジーの分野でエンジニアとして生きてきました。ですのでいわゆる業界戦略やビジネス戦略といったお話しそのものには、正直なところあまり大した知見はありません。
ですが、地方という事もありお客様やその候補となる方々とお話をして、業務内容についてお話を伺う事で、このようなAIを使ったIT、そしてすでに世の中に出回っている仕組みの組み合わせで対象となる業務がどのように変わり、そこで業務を行う人の仕事の内容がどう変わるか、そしてそこから業績をどのように伸ばせるかについて深く考えるようになりました。
このタイトルは、ITを用いてお客様の業務に提案を行い、その提案をお客様の環境に合わせて実装し、お客様が問題なくシステムを運用できるようになるまで伴走するエンジニアであることを目指す、という意図を表しています。
「インテグレーター」という名称は、お客様の環境に既に様々なシステムや機器が導入されていることを考慮し、それらを置き換えるのではなく、うまく統合して最適なシステムを構築する意図から付けました。実はこの名称も私がChatGPTと会話して、そこで考え付きました。今の世の中では、まるっきり新しいシステムを1エンジニアが作りだすことは不可能だと思います。
ですので、私はお客様の業務の現状を見て、AIを使って業務の自動化を行うことでお客様の業務効率を上げ、時にはその結果まるっきりそれまでの業務が不要になる事を実現したいと考えています。
これは、「自分の提案を自分自身で作る」というエンジニアマインドを持つ人からすれば、かなり面白いのではないかと思います。
1983年にIBMで働き始めて、直ぐに「システムの構築ってこんなに大勢の人が関わるんだ」と思い、しょうがない事と思いながらずっともやもや感のあった私ですが、ここにきてようやく時代が自分お考えに追いついてきたと感じています。