私の使用する業務効率化のための道具立て(その3)
スモールデータだって分析は必要!
以前サポートをご提供していた谷病院様でのお話しです。
ここでは、約45名の医療スタッフの方が働いておられましたが、カルテからいろいろな記録に至るまで全て紙に手書きで記録を書かれていました。
また、この病院の特徴として、ご高齢のスタッフが多く、いわゆる「電子デバイス」に慣れていない、あるいは「電子デバイス」を使う事を嫌がる方が多いとのお話しでした。
そして病院における業務の特性として特に看護師の方々は、「常に動き回っている」必要があり、PCへの入力よりも5インチスマホのほうが入力し易いのではないかと言う意見がありました。
看護記録を電子化しようとした際にこのような話が出て、「それじゃ確認しましょう」ということになり、スタッフの皆様にアンケートを取ることになりました。
(アンケートの内容はこの記事の終わりに添付しておきます。)
結果をTableau(Salesforce社データ分析ツール)でグラフ化したのが以下の図です。
この回答を見ると、「フリック入力」と「手書き文字の変換」を含むものがほぼ同数で、音声入力は思ったよりも人気がありませんでした。
この結果から、第一弾としてフリック入力を皆に練習してもらい、結果が思わしくない場合は手書き文字の変換を検討するという方針でまずは行こうという事になりました。
そして看護記録用の電子デバイスは、Androidの8インチのタブレットと5インチのスマホの併用という事になりました。(入力方法はフリック入力を採用)
小さい組織だと、なんとなく「だいたい…じゃない?」とか、「そんなことわかってる」という話は多いと思うのですが、やはりこのような分析と言うか可視化は必要なのではというお話しでした。
------ アンケート内容 -----
該当する番号に〇をつけて下さい。丸の数は複数でも構いません。
質問1:あなたは現在スマホをお持ちですか?
1.スマホを使用している。
2.ガラケーを使っている。
3.携帯電話は使用していない。
4.1~3以外【 】
質問2:あなたは業務以外では、どのような媒体に文字情報(メール等含む)を入力することが多いですか?
1.パソコン
2.スマホ
3.紙に手書き
4.そもそも仕事以外でそれほど情報を入力する(書く)ことは無い。
5.1~4以外【 】
質問3:あなたが最もストレスを感じない入力方法はどのタイプですか?
1.パソコンのキーボード入力
2.スマホのフリック入力(テンキー風に配置された各行の「あ段」キーの四方に十字型に表示される文字を選択する方式)
3.タッチペン入力
4.データの入力は、手で書くことに比べてストレスが多い。
5.1~4以外【 】