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柳井康伸プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

地方の中小企業、医療機関を支援するためにSEが気をつけるべき事

柳井康伸

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テーマ:地方企業をサポートするSEに必要な事

2013年に高知に戻るまで、私はずっと東京で働いていました。
システム開発業務も経験したわけですが、当時私はPMとして業務と言うよりは、開発プロジェクトの進捗管理とか、開発に必要なリソースの手当てと言った事を担当していました。

ですので、2013年以降高知でお客様や、知人の会社の状況を知ると、ある程度予想はしていましたが、「今までとは全く違う」という事をまず認識しました。そして自分の身の回りをしばらく観察し、以下の事に気が付きました。

1.手作業が多い
2.高齢の労働者が多い
3.会社にあまり資金的な余裕がない
4.次世代の若い人は、今までの「紙による情報伝達」に固執しないまたは嫌がっている

そこで得た結論が、「入力作業を極力減らし、一度入力したら欲しい帳票に自動で行きつくITシステム」の提供です。

事務作業で最も時間を使い非生産的な業務は「入力作業」だと私は今も信じています。
私の言う「入力作業」とは、紙やPC・スマホの画面を見ながら、文字や数字を別の紙や画面に手作業で入力していく作業を指します。この「手作業」と言うのがポイントで、これを行うのが最も事務作業の効率を下げていると思います。

また、一旦手作業にて入力されても入力されたデータがうまく活用されていない例がとても多いと感じました。

例えば、月末に届く請求書を見て、翌月末支払いリストを作成したり、会計パッケージに勘定科目を付けて入力したり、社長が見る営業レポートを作成したりするわけですが、毎回これらを色々な人が(あるいは1人の担当者が)、そのアウトプットとなる帳票ごとに手作業でその作成をしています。

私に言わせれば、これらの作業は元のデータの「フォーマット変換」をしているだけで、
新しい情報の入力ではなく、転記をしているだけです。もちろん多くの場合、担当されている方々は、コピペやその環境で提供される色々な道具を使い、作業を効率化するという工夫はされていますが、これらはとても非効率だと思います。

これらのことを解決するためのIT化という事になるわけですが、なにしろ地方の中小企業だと経営に余裕がない場合多く、システム化にウン百万なんてことだと、とても導入は無理になってしまいます。

そして前に書いた通り、実際にこのできたアプリを使って作業する人に高齢者が多く、且つ今の方法が全く問題ないと考えている人が多い事です。

そのような方々にも、「あなたにとってメリットがあり、今のしんどい入力作業が簡単になります」ということをアピールしていく必要があります。

また特にこの数年、「エンドユーザーコンピューティング」と言うと古い言葉ですが、だれでも使える簡単な入力装置、だれでも開発が可能な安いアプリケーション開発環境が沢山出てきました。

今特にこの分野は変化が速いので、最新の技術を独自に日々学びながら、その効果をお客様にご提供し、お客様が「本業」に集中し、人手のかかる業務から解放されるよう、提供する側(システムズ・エンジニア)も最新の技術を自分のものにしながらお客様とお話しすることが重要だと益々思うようになりました。

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柳井康伸
専門家

柳井康伸(ITコンサルタント)

Digi&Dev 合同会社

「ITで生産性を高めたいが社内に分かる人がいない、何度か試したけどうまくいかない、外部に頼むとお金がかかる割に……」というお悩みを抱える方に、広く知られたソフトウェアを使って業務効率化をご支援します。

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