中小企業の採用を、的確なWEB広告で支援するサービス「クラウド求人」を展開（2/3）

販売員として全米3位や国内1位の成績を達成。WEB集客のコツをつかみ起業

　高知県で生まれ育ち、18歳でアメリカ・シカゴへ留学した樋口さん。卒業後は世界的ファッションブランドの現地店にスカウトされます。

　「在留邦人の来店も多く、日本人スタッフが不可欠とのことでした。接客では数字よりも質を求められ、私は『お客さまに幸福感をもたらすエンターテイナー』に徹しました。手厚くもてなしたかいもあり、月間売り上げで全米3位になったこともあります」

　同時多発テロ事件で帰国を余儀なくされ、日本の大手アパレル会社に転職。ここでも約3000人いる販売員の中で年間売り上げ1位を達成します。
　そこから樋口さんは「人の役に立つ仕事をしたい」とさまざまな事業を立ち上げました。その中で多くの企業が、WEB集客で“無駄遣い”をしているという事に気付いたといいます。

　「私自身もかつてWEB広告で失敗し、反省して勉強を重ねたことでコツをつかめるようになりました。親族が営む写真館の売り上げをWEB集客でV字回復させたこともあり、事情を知った中小企業診断士から『人を集めるのが得意なら顧問先の求人を任せたい』と頼まれるようになりました」

　最初に手掛けた運送会社の広告では2カ月で12人が応募。深く感謝されたことを受けて本業にすべきと2022年に「クラウド求人事業」をスタートしました。

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