古い住宅は建て替える?リフォームする?メリットデメリット
すでに住まれている家が古く、耐震性に不安を感じられている場合は、耐震補強工事を行って耐震性を向上させることができます。
耐震補強の方法は家の状態によって異なりますが、基礎、壁、屋根の補強が一般的です。
家の土台として支える基礎の耐震補強の方法とは
建物の基礎に問題があると耐震性は弱くなってしまいますので、地震で倒壊する可能性が高くなります。
基礎の補強方法はさまざまありますが、基礎に鉄筋が入っていないコンクリートだった場合は、それを鉄筋コンクリートと一体化させます。玉石基礎などの場合は、鉄筋コンクリート造りの布基礎に替えて、アンカーボルトで土台を締め付けます。
また、ヒビが入っていたり、土台や柱の腐朽、シロアリ被害などを受けていたりした場合は、土台の取り替えや、柱の腐っている部分に新しい材を入れる柱の根継ぎをして補強します。また、柱や土台の接合部分に、耐震金具を付けて補強します。
横揺れに弱い壁を補強する方法とは
耐震補強を行っていない壁は横ゆれに弱い傾向があるため、筋交いや構造用合板を取り付けて耐力壁に替える方法があります。
しかし、壁だけを補強しても、弱い部分に地震のエネルギーが集中して家が受けるダメージが大きくなり、土台から柱が抜けてしまうホゾ抜けという現象がおこる場合があります。
1階の柱が抜けると、2階や屋根の重さで倒壊してしまうので、土台と柱、筋交いなどの接合には金物を使います。
構造用合板と呼ばれる厚みと強度のあるベニヤ板を既存の壁に貼り付ける方法もあります。
倒壊の原因となる屋根を補強する方法とは
特に日本瓦は重量が重く、屋根全体で6トンもの重さになるといわれています。そのまま地震が起こると屋根の重心が重いので揺れが大きくなり、家が受けるダメージは大きくなります。最悪の場合は倒壊してしまいます。
このような重量のある日本瓦を使用しているケースには、軽い材質の屋根に取り替えることで耐震補強になります。
最近は軽くて強い屋根材が普及していますので、日本瓦の1/10ほどの重さに抑えることも可能になりました。