石塔(墓石)のイメージをつかむ。時にはこんなことをやったりもします。
川崎市多摩区の吉澤石材店、吉澤です。さて、最近納骨案件がとても多いです。この週末は7件入っていて、今日は4件が重なっていました。
そのうち私は3件対応。ただ、2件目、3件目が同じお寺の墓地ということもあり、それほど慌てることもありませんでした。ラッキーです。
ということで、来週納骨予定のお墓の施主名の色を落とす作業を行ってきました。これも同じお寺の墓地なので助かります。
この界隈のお墓では、生前にお墓を建てても特段、施主名に赤色を入れることはありません。(私のところばかりでなく、近隣の石屋さんでも同じです)
霊園などでは赤く色が入っているケースも多いので、一概には言えませんがね。
それはともかくとして、お施主様に依頼されればそれを断ることもないわけで…。今回はそうしたうちの一案件での作業でした。
シンナーなどの溶剤で色を落とそうとすると、石の内部にしみ込んだりしそうで少し気になります。また、思ったよりも落ちにくいこともあったりします。そこでこの作業では今までと違ったものを使ってみました。
まずは周囲を汚さないようにガムテープで養生してから作業。
施工してから年月が経ったので少し赤色も薄くなってはいます。
この状態からこいつを使って…。シンナーのような溶剤系ではなく剥離剤ですね。友人の道具屋さんから入手しました。
シュッと一吹き、泡々となって数分待ち。その後に歯ブラシで軽くこすってみました。
結果は…
おお、結構きれいに色が落ちてくれました!しかも周囲への汚染もまったく無し。
実は1回ではなく2~3回繰り返しての結果なのですが(笑)
これでもう一度文字の部分に白を入れれば作業は終わりになります。
このはがし剤はなかなか使えそうです。他の用途にも使えるかもしれませんね。
時にはコラム更新できるようにしますね。では。
…ということで、白を入れる作業がまだだったわけですが、本日仕上げてまいりました。
とまあ、こんな感じです。文字がはっきりとしました。
拡大しているのでわかりにくいですが、建立月や施主名全体で見ると違和感なく納まっています。
これで明日の納骨を迎えられそうで一安心ですね!