読売新聞(神奈川県版)に取材・掲載をしていただきました。
川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。
麻生区のお寺で、近く合祀塔(萬霊塔)の建立をさせていただきます。ここでいう合祀塔とは、お骨を最初から合葬するタイプの納骨施設です。
今日はその最初の準備ということで、建立予定地の地盤調査を行ってきました。
通常通りの施工をしても、地盤の様子が不透明な場所では浮動沈下を起こす恐れもあります。つまり、地耐力の低い場所では、手を抜いたわけではないのにお墓が傾いてしまったりすることもあったり。
そうならないために、地面の中の様子を探ろうというわけです。
この調査の名称はスウェーデン式サウンディング試験。弊社では、必要に応じてお墓工事でもこの試験を行っています。
ただ、こうした調査は自社ではちょっと無理。いつもお願いする地盤調査会社さんの力を貸してもらいます。
今回は建立予定地にかかる石の荷重が多い(約10トン超え)ので、このまま基礎工事を行っては建墓後に不具合が出る可能性が高いです。大きなサワラの木を伐根したため地盤も不安定ですし。
サウンディング途中の様子では、しっかりとした支持層はおおよそ5mほど下のあたりの模様。当然何らかの算段が必要になってきますね。
傾かないお墓を建てるためには、立地によって適切な施工を行っていくべきだと私は考えています。
周囲の状況や地形から、そのお墓の地盤を読む(想像する)力が石屋には必要なんですよね。
もちろん条件が悪くなければ、普通に基礎工事を行えば十分です。不必要にこうした提案を行うことはありません。どうかご安心ください。
地盤補強は結構手間がかかります。不要なのに行ったりは、こちらもしたくないんですよ(笑)
良いお墓づくりには、形や石の種類にこだわる以外に、こうしたことも考えていく必要もあったりするのです。