夏場のお墓へは水分持参で。日差し対策も充分に。
川崎市多摩区の吉澤石材店、吉澤です。
今日もお墓で外柵の据付け工事をしてきました。そこの墓地で、夕方にたまたま目にした光景。
あまりにも自然に倒れていたため、通路際のお墓なのに全く気が付きませんでした。
幸か不幸か、割れたり大きく破損しているようには見えませんでした。もっともじっくりと見ていませんし、転倒した以上全く無傷ということもないとは思いますが。
この墓誌もきっと先般の台風による大風の影響でしょうね。このお墓はとても風の抜けがいい場所なんです。
違う角度から見て見ると…
うーん、ちょっと据付けモルタルがバサバサで、あまりセメントも効いていなかったのでは?というような印象を受けました。
よその業者さんの施工ですし、工事の様子をじっくりと見ていたわけでもありません。だからこの施工が妥当かどうかについてはコメントを控えます。
それはともかくとして・・・。
施工されてから年数が経過すると、石を据え付けた材料(接着剤やモルタル等のセメント系)も必ず傷んできます。もちろん石屋さんは少しでも長持ちするよう、いろいろと考えて施工をするんです。
でも端的に言えば、材料の劣化に関しては防ぎようがありません。言い訳がましいようで恐縮ですが、四六時中外に在り、厳しい気候条件にさらされているわけですから。
実際に弊社で施工したお墓でも、特にモルタルや生セメントの劣化により墓誌がガタついたり、塔婆立てが倒れたり(前回記事参照)した事例がありました。
今回のように台風で倒れるなら、おそらくは人が怪我をする確率はあまり高くはないと思います。
しかし地震であったり、体がぶつかったことによる墓所備品の転倒は、お参りの人の怪我に直結しかねません。
そうした意味からも、次回のお墓参りの時には『お墓のどこかにガタツキなどはないか』。そんな思いで自分の家のお墓を再確認されてはいかがでしょうか。
もし怪しい箇所があるようなら、お墓を建ててもらった石屋さんに相談されるのがよいでしょう。
2コラム連発になり少々くどいですが、お許しくださいね。では。