読売新聞(神奈川県版)に取材・掲載をしていただきました。
明日からお彼岸ですね。お墓参りにお出かけの方も多いと思います。
このお彼岸は私たち日本人にとって、ご先祖様と交わる一つの機会です。生花をあげ、お水とお線香を供えて大切な方との良い交流を図っていただければと思います。
さて、ここでお墓参りの時に一つだけご注意いただきたいことを書いてみます。それはタイトルにある通りお線香の焚き過ぎについてです。
東京近郊ではお線香をあげるための道具として、お墓には香炉というものが備え付けてあります。この香炉はほとんどが御影石製で、ご覧のように色々な形状があります。
ただし形はいろいろでも、側面に穴が開いていて、この中に香炉皿が入っているのはほぼ同じです。
このお皿はお線香がよく燃えます。ここに大量のお線香がおさまることで炎が上がってしまうと、いささか厄介な話になります。さして広くない穴の中で炎が上がれば、当然香炉の上側をあぶることになります。
実は御影石は火に弱い性質をもちます。狭い空間で至近距離から火にやられればヒビが入る可能性大です。驚いて水をかけたりすればほぼ間違いなくアウトです。
私たち石材店は、ご納骨の時などにお施主様がたくさんのお線香をあげるのを目にすることがあります。それはきっとご先祖様を大切に思う気持ちからなので、決していけないことではありません。
ただ、お線香が多ければ多いほどいいというわけではないと思います。香炉を長く使っていただくためにも、ぜひ適切な量(通常は一束。多くて二束程度)のお線香をお供えしお参りすることをお勧めいたします。
春のお彼岸、お墓参りの時にはこんなことを覚えておいてください。