あなたのお墓の由来を語り継ぎませんか?
お墓ディレクターという資格があります。きっと広く一般の方に認知されるには至っていないかもしれません。一昨日はその1級取得者対象のセミナーが開催され、出席してきました。
その内容の一つが『グリーフ』について。
グリーフってご存知でしょうか?日本語では「悲嘆」といわれています。
これについて、いまひとつピンと来ないというのが受講前、私の正直な思いでした。
「悲しみとかって、時間の経過とともに徐々に立ち直っていくものじゃないの?」
講師を務めていただいたのは(一社)リヴオン で代表を務める尾角光美さんです。(リヴオンはLive onです)
尾角さんのお話しによると大切な存在を失うことで、人には様々な反応が出るそうです。気持ちの上でも、身体的にも。それは単に「悲嘆」のみにとどまらないということも。
そうしたものが徐々に薄れて立ち直っていくということじゃなく、気持ちには波(つまり変化)が何度も訪れるということも伺いました。考えてみればそれが自然で当たり前のことなのですね。
石材店を訪れる方の多くはそうしたものを抱えていることが多いはずです。
一度の講演を聞いてグリーフについて理解できるわけもありません。それでも何が大切なのかについて考える機会になりました。なんとなくわかっているようで何もわかっていなかったということに気が付きました。
訪れてくれる方の気持ちに少しでも寄り添えるよう、「聴くことの大切さ」について噛みしめてみたいと思います。