ドーナツの穴から、色の世界をのぞいてみれば
皆様、こんにちは。
マイベストプロ神奈川のパーソナルカラーリスト鈴木香加です。
よく、パーソナルカラーやメイクテクニックのタイトルに、「〇〇は間違っている」というタイトルをキャッチにしている情報サイトがあります。
私も以前やってしまいましたね(笑)
伝えたい情熱が強いことになりがちで、つい書いてしまうことがあります。
人は毎日新陳代謝していますから、いつまでも同じではありませんよね。
失敗して覚えることも大切です。
そのように暖かく見守っていただいている皆様には、感謝申し上げます。
間違っていると、議論とは違いますが、最近、両者は早合点しやすい方も多いですね。
誤解なくよろしくお願いいたします。
まず間違っていると言う表現の記事は見ないことにしていますが、このタイトルのコラムを書くにあたり読んでみました(笑)
パーソナルカラーでなくても似合う場合がある。パーソナルカラーはウザい
です。
私の見たのは、このような記事でしたが、
皆様はご覧になったことはありますか???
ちょっとこちらを題材に、反論を書いてみますね。
私も勉強になります。
パーソナルカラーでなくても似合う・・・具体的にどのような場合でしょうか?
この著者がパーソナルカラーと違う色が似合うと思う根拠を考えてみましょう。
1,そもそもパーソナルカラーか?違う色か?<色情報の共有と確認>
パーソナルカラーが違う色が似合うといったときの照明は、撮影や店舗のライトなのか?自然光(季節・時間はいつ?)か?
条件の確認は、大切ですね。
具体例は、何色と何色の場合とか、こんな柄色を入れた場合とか、ほしい情報です。雰囲気論とか、感情論に終わってしまいます。とても残念です。色の名前だけでなく、同じ色の共有のためには「色見本」など確認する方法も欲しいものです。メイク品でしたら、化粧品ブランドと品番までわかるとより良いですね。
2,著者の想定する対象は、誰か?<色を身に着ける対象>
モデルさんか、一般の人かで違います。
洋服の見せ方に慣れている・職業として美しく素敵に洋服を見せるモデルさんは、動き方も違います。
パーソナルカラーは、洋服より、その人の良さをアピールします。一般の人でも簡単に素敵に見せることができます。
両者は、アピールしたいものが違うますね。
どちらの方々を対象に素敵になりますとした話でしょうか?
モデルのスタイリッシュと、一般人のスタイリッシュとは違います。非日常で素敵ても、一般の方は付いていけません。
3,パーソナルカラー(色)の話なのか、デザイン・素材の話か?
パーソナルカラーの話以前に、形の問題があります。
色の見える条件には、光・物体・目があります。物体には形があります。
ただその物体が人間である場合は、通常洋服を身に着けていますから、洋服のデザイン(形)・素材も、考慮しなければなりません。そこに色の楽しさが加わるわけです。
パーソナルカラーは、色彩調和の理論です。
色彩調和の方法は他にもありますので、このような記事の著者には、パーソナルカラー以外の方法で、どんなハーモニーが醸し出されるかというプラスの話も欲しいですね。
また、形の美しさ・反射する質感の美しさもあります(日経サイエンス2024年8月号。美を科学するで紹介された「天目茶碗」など)。そもそも色の問題なのか?も、気になるところですね。
パーソナルカラーはウザいという記事なのに、
ますますウザくて、お付き合いいただき、ありがとうございます。
パーソナルカラーが好きでない人もいますので、プライベートでは押し付けないでくださいね。
仕事でしたら、トレンドのパーソナルカラーもある程度の勉強は必要です。ですが、どちらかと言うと、お客様に寄り添う・・・方法がお悩みの場合もあります。無理しすぎないで、ご自愛くださいね。