フレグランスの歴史

鈴木香加

鈴木香加

テーマ:ブログ・その他

深夜になってしまいました。皆様お休みですね。
明日、通勤電車の中で読むのに良さそうなボリュームでお書きしますね。

香りの歴史は古く、
エジプトのクレオパトラの話や、旧約聖書のソロモン王とシバの女王のエピソードでも登場します。
フレグランスは、歴史の裏の演出をしています。

ギリシアのヒポクラテスなどにより、薬用としても活躍した時代もあり、
すでにハーブの組み合わせをしたお風呂に入っていたようです。医薬品兼香水という感じなのでしょうか。

ところが中世になってくると、風呂の文化は後退して、体臭を消すもの(マスキング)として主に使われます。
ルイ王朝・・・マリーアントワネットやポンパドール夫人の時代には、香りとしてフレグランスは活躍します。

ナポレオン時代になると、オーデコロンが発明されて、香水と化粧品・生活用品の形に変化していきます。

そして、ドイツで合成香料も発明されて量産が可能になり、広まっていきました。
香りの研究などもされ、流行の香水がいくつも生まれていきます・・・現在に至るわけです。
合成香料の使用されるなか、自然の香料も見直され、天然のものを100%使う香水も生まれています。

以上が海外でのフレグランスの歴史です。

今はともかく、夏場のことを考えると、マスキングが気になりますよね。
こちらは、現在では、制汗剤のようなトイレタリー用品が一番良いと言われています。
香水は、お風呂上りなど清潔な肌につけるとよいとされておりますので、マスキングには不向きに思われます。
日本ではまた、「ほのかに香る」のが美学です。マスキングできつい香りを使う文化ではないような気がします。

ちなみに、マスキングで思い出したのですが、
「加齢臭」という言葉・・・ある化粧品会社が商標登録しているそうですよ。
化粧品でありながら、香りに注目している会社のセンスは素晴らしいですね。美意識が高いのだと思います。
日本の香りの歴史については、パーソナルカラーとフレグランスのコラムに書きましたが、
日本人の美意識が素直に表れているのが香りではないでしょうか・・・。
文化の成熟しているときは特に香りが流行します。閉塞状態になると、癒しや信仰(仏教など)の香りがもてはやされます・・・香りの歴史と日本の時代を重ね合わせると、学生時代になぜ文化史と歴史の出来事の両方を学ばなければならなかったのか、今さらながら、よく分かります。

話がそれましたが、皆様の価値観で歴史を見て、何かを感じ取って発見いただけたら幸いです。
ありがとうございます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木香加
専門家

鈴木香加(カラーコーディネーター)

トライカラーズ

パーソナルカラー及びそれを基礎としたファッション、メイク、フレグランスを通して「私らしいスタイル」を提案。特にメイクに精通しており、カラーとテクニックと商品知識を合わせ明日から変われるメイク術を実現。

鈴木香加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

自然体の輝きを引き出すパーソナルカラーリスト

鈴木香加プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼