3Dレーザースキャナー導入から1年を経過して

関太郎

関太郎

テーマ:3Dレーザースキャナー


こんにちは土地家屋調査士の関です。

3Dレーザースキャナーを導入して早1年。当初の期待とは裏腹に、
いつしかその活用に後ろ向きになっている自分がいました。
点群データをわざわざ2次元化することへの疑問、
そしてソフトウェアでの煩雑なトレース作業に不慣れで時間を要してしまい
目的としていた、生産性の向上に疑問を持ち始めていました。

そんな折、登山を通じて知り合った東京土地家屋調査士会の土沼先生のご縁で、
菊池豪先生をご紹介いただく機会に恵まれました。
菊池先生から、3Dスキャナーの実際の活用事例から、その秘めたる可能性まで、
多岐にわたるお話を頂き、目から鱗が落ちるような驚きと発見の連続でした。
お忙しい中、知識のない私に熱心にご指導くださった菊池先生の真摯なご姿勢には、
心から感銘を受けました。
この場をお借りして、改めて深く感謝申し上げます。

先生とのお話を通して、気付かされたのは
3Dレーザースキャナー測量による潜在的な価値は非常に多岐にわたっており
往来の土地家屋調査士の枠組みだけで考えるものではないという事です。
さらに、私が改めて思い出したのは、「3Dレーザースキャナーは楽しい」という、
導入当初抱いていた純粋な気持ちです。
いつの間にか、費用対効果といった打算的な考えにとらわれ、
3Dそのものを楽しむという原点を忘れていたのかもしれません。

今は目先の結果を求めるのではなく、「楽しい」という気持ちを大切に、
3Dレーザースキャナーとじっくり向き合っていきたいと思います。
様々な産業が点群データに注目をしている中で、
測量に携わる土地家屋調査士がこれをやらなくてどうするんだという気概もあります。
結果をもとめない純粋な動機を大切に地道に取り組んでいくことで
新しい視界が自ずと開けてくると確信しています。

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関太郎
専門家

関太郎(土地家屋調査士)

関 太郎 土地家屋調査士事務所

土地家屋調査士業とデベロッパーでの企画を兼業してきた実績があり、広い人脈と土地の資産価値を見極めた測量提案が強み。繊細な境界に関わる測量では、隣接者との関係を重視し、"双方の納得"を大切にしています。

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