親が「良かれと思って…」子にすること
最近、幼児の子育てについて私も考えることが増えてきています。
子育てと仕事の両立の悩みでカウンセリングを受ける
ママさん達がたくさんいらっしゃいますが
毎日、時間との戦いの中でママさん達は大変な思いをされています。
昔と比べて御主人も子育てに参加して
夫婦共々がんばっている姿をよく見ますが、
それでも共働きの場合のママさん達の負担は大きすぎるものがあります。
在宅であったり時短で働いていたとしても
子どもが風邪をひいて熱が出たりお腹をこわしたりすれば、
すぐに保育園から連絡があり、すぐにお迎えに行かなくてはならなかったりしますし
病院に連れていっても何時間も待たされる場合もありますし
病児保育にお願いするにも予約が取りにくく高額であったりします。
そんな中で育児の雑誌に書いてあるような
バランスの良いかわいい離乳食の作り方や
月齢相応の育て方、遊び方などあらゆる情報が
ママさんたちをどれだけ苦しめているか考えさせられたりします。
「完璧」を目指すよりまず目の前のことを終わらせることだけをするにしても
日々大変な事の繰り返しであるのは当たり前の事なので
周りの人が「完璧」を求めようとしているママさん達に
もう少し優しく見守る言葉や認める言葉をかけていくことも
大切であるように感じています。
その中で御主人との関係にも考えさせられることが多々あります。
女性は子どもを産んだ途端にママになれるわけではなく
(これは男性にもいえることです)
出産後はホルモンのバランスも崩れやすくなっていますし
特にはじめての子育ては何もかもがわからないことだらけで
幼児の子育ては命にも関わる重大なこともあるので
気が休まることもなく、毎日緊張と焦りと
不安とイライラなどがあふれていて
なかなか気持ちのコントロールはできない時期でもあります。
もちろんパパさん達もはじめての子どもには混乱しっぱなしで
オロオロしてしまうたびに奥さんに怒られたり責められたりで
逆ギレしたくなることもあると思います。
経済的にも思っている以上に負担になっていたり
パパとして一生懸命やっているつもりでも
認めてもらうことの少なさに
怒りと不信感を持ってしまうこともあると思います。
夫婦のはじめての乗り越えるべき共同作業は
誰もが大きな壁でもあります。
ただ、共同作業の中で意見が合わないことでお互いが疲れ過ぎてしまい
離婚へと進んでしまうご夫婦が少なくはないのも事実です。
夫婦の信頼がなくなってしまった時に
「この夫婦関係が続くのであれば…
子どものためにも別れた方がいいのでは…」
という言葉も数多く聞きます。
「本当に子どものために離婚が必要なの?」
そんなことを毎回考えながらも若い二人の苦しみや辛さを
目の当たりにすることもよくあります。
そしてそんな時、心の中で思うことは
完璧なパパやママにもならなくていいから
失敗を重ねながら、転びながらも相手への言葉を心の中で修正しつつ
謝ったり、ありがとうを付け加えたりしていけたら…
何年後かの家族の形に平和があることを信じていただくために
お手伝いできることは何なのか…
先日も…そんな事を考えた日でした。