Mybestpro Members

椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

〈いつものように いつもと同じに〉

椎名あつ子

椎名あつ子

テーマ:ブログ

今回も、大好きなフランスにまつわることを書きます。

パリで私が真っ先に訪れる場所が
パレ・ロワイヤルです。

そこは、1600年代の建築で、
王族の宮廷として用いられ
その後劇場が加わり
今では文化省などの省庁が入っています。
大きなフランス式庭園には
菩提樹の並木が真っ直ぐに整然と植えられていて
その木々の間の道を歩く時に
私は、何故かいつも、
「人生」を感じるのです。

その道の脇にはバラ園が庶民の憩いの場として解放されていて
また庭園を囲む回廊にはお洒落なアンティークのブティックや
レストランが並んでいます。

そして特に目を惹くのは
近代的な白黒のストライプ模様の円柱が設置されている中庭です。

古い歴史的建造物と現代アートが見事に調和し
そこはまさに私にとっては神秘的な空間です。

パレ・ロワイヤルの真っ直ぐに続く並木道を歩くとき
何故かフランクシナトラが歌った「マイ・ウェイ」の曲が
私の体の奥深い所から聞こえてくる感覚をいつも持ちます。

「I did it , I did it my way」(それが私の道だった)

そしてこの曲は実はオリジナルはフランスの曲で
「コム ダビチュード」(いつものように いつもと同じに)
というタイトルでフランスの国民的歌手クロード・フランソワが歌って
大ヒットしたものだということを最近になって知りました。
その後オリジナル曲をポールアンカがカバー曲として
英語版の「マイ・ウェイ」を制作したとのことでした。

「マイ・ウェイ」は自分の人生を振り返って
様々な思い出を懐かしく感じながら壮大な人生を感じる
そんな曲だと思っていたのですが
フランス語のオリジナルの歌詞は
男女のごく平凡ないつもの通り変わらない
少し切なくコミカルでもある日常生活を淡々と描いています。

なんてことない日常がいつものようにあること、
そしていつものように生きていくことが人生である、
ということなのでしょうか…

同じ曲でもこんなにも違う言葉の意味に驚きました。

フランスの常識を覆す冒険的な自由な発想と
そして、変わらないことの大切さ
この相反するように思える物の捉え方に
私は今日もまた、刺激と感動を感じながら
ワインを飲みたいと思います。

いつものように、いつもと同じに…

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦・親子・精神疾患など多数経験豊富なカウンセラー

椎名あつ子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼