許すことと手放すこと
もうすぐベランダの沈丁花が咲きそうです。
日当たりがあまり良くないため
他の植木のほとんどが花を咲かせない中で
唯一毎年この時期に咲いて
良い香りをもたらしてくれる健気な「優等生」です。
ある人に聞きましたが
植物にとって花を咲かせるには
大変なエネルギーが必要だそうで
条件が整わなければ
簡単には咲いてはくれないようです。
と、ここまで沈丁花の「花」と書いてきましたが
実際は花ではなくガク(花の外側の部分)にあたり
またあの強い香りの理由は
虫の少ない春先にたくさんの虫を集めるためだとか。
私は秋の金木犀の香りも好きですが
沈丁花の香りは特別で
街を歩いていて気が付くと
思わず(虫のように?)立ち止まって探してしまいます。
また花言葉は「不死」、「不滅」、「永遠」が
代表的なものとされますが
一方で「実らぬ恋」という怖い花言葉もあるようです。
沈丁花の英語名でもあるDaphne(ダフネ)という
ギリシャ神話に登場する娘が
アポロンの求愛を嫌って
月桂樹に身を変えてしまった話に由来するとか。
ちなみに沈丁花の実には毒があるそうです。
今が見ごろの梅や
もう少しすると咲く桜など
これからいろいろな花が見られる季節になります。
花言葉を調べながら観賞するのも楽しそうです。