新しい発見について
今回は子どもの心理カウンセリングについて書いていきます。
ここ横浜心理ケアセンターには4.5才くらいのお子さまから
カウンセリングを受けていらっしゃいます。
小さなお子さまの場合は、アートセラピーやカラーセラピーなど
大きな画用紙に絵、線、形、色を描いて
言葉では表現しきれない心の中の部分を
心理的アプローチをしていく中で表現ができるように導いていきます。
小学生になると親御さんと離れて
カウンセラーと対話することができるようになります。
カウンセラーの問いに
今感じている不安感や淋しさ、虚しさ、恐怖感、
焦り、緊張、悲しみ、怒り、絶望感などを
その子、その子の表現のしかたで表しはじめます。
発達障害傾向を持っているお子さんであっても
時にカウンセラーが感心するほどの
特別な能力を知ることになったりもします。
そしてその能力を伸ばす方法を親御さんと一緒に考えていきます。
また、学校で「問題行動をする子」とレッテルを貼られてしまっていて
親子共々悩んで苦しんでいらっしゃる場合であっても
お子さまとゆっくりと「行動」について対話をしていく中で
「問題行動」を理解できるようになっていきます。
注意ばかりされたり、
怒られてばかりが日常的になっているために
何が問題なのかわからないままになっているお子さんも
たくさんいらっしゃるのです。
対話とは信頼して認め、尊重するコミュニケーションのこととなります。
お子さんたちは心を開く場所を求めています。
ですので、親御さん達が少しでも対話のしかたを学ばれて
パパ・ママカウンセラーを目指していただければと思っています。
そういった理由から子どもの心理カウンセリングの場合
親御様にもカウンセリングを受けていただくことをお勧めしております。
(強制ではありません)
きちんと親御様のお話を聴いていくことが
お子さまの現状の心の在り方を知ることにもなり
その結果、お子さまを守ることにもなっていきます。
ライフヒストリー(成育歴)は、
胎生期、出生、乳児期、幼児期、学童期における
お子さんの身体の変化について
また、家族の反応、感情、環境、生活習慣などを
お聞かせいただく場合は最小限の必要事項ともなります。
先日、文部科学省の調査で
不登校の小中学生は過去最多で
24万人であったことが分かりました。
コロナ禍でマスクにより表情が見えないことで
友達同士のトラブルが増えたり、
両親が在宅勤務が多くなったことも影響しているのか、
学校を休むことに罪悪感がなくなっているようです。
また、家でネット動画やゲームで時間を潰す子が増えたために
子ども同士、遊ぶことがなくなったため
友達との距離感が分からなくなっていることで
友達関係のこじれがイジメにつながっていることも
少なくはありません。
夫婦関係が子どもに影響を与えている場合も
よくある問題です。
今たくさんの子ども達は
生きづらく息苦しい生活をしています。
目には見えない子どもの心がSOSを出していないか
今一度、考えてみていただければと思っております。
最後まで読んで下さりありがとうございました。