フランス的夫婦の形
ある日の夫婦カウンセリング
(本人を特定しない表現にしています)
事例A
・結婚10年目で子ども2人
・共働きで夫はIT関係の会社勤務
・妻はメーカー企業勤務で現在育休中
(ご相談の内容)
夫は、仕事が忙しく、妻への負担を減らしてあげたいとは
思っているけれど、自分は疲れが溜まっていて
妻は育休中でもあり、モラルハラスメントをしてしまっているようで
妻から指摘されたがどうすればいいのかわからない。
妻は、夫の日々の態度や言葉の暴力に傷ついており
家事、育児をワンオペでこなしながらも
夫の言動にイライラして爆発するとヒステリックになり
子どもの前でも大声を出したり、物を投げたりしてしまい
自己嫌悪に陥る。離婚も考えるが、子どものことを考えて
やはり修復を望んでいる。
など、
このようなご相談は数多くあります。
まず、このようなご夫婦の場合の問題点を整理してみましょう。
〈夫の整理ノート〉
①夫の起床、帰宅、寝る時間を書き出す(平日)
②仕事が休みの日のスケジュールを書き出す
③①②を整理して空いてる時間がどのくらいあり、
その時間で何ができるのか考えて書き出す
④妻がして欲しいと思っていることについて考えて書き出す
⑤モラルハラスメントについて調べてみる
自分の言動の何がハラスメントになっているのか考えてみる
⑥いつから今のような状態になってしまったのか
そのきっかけが何かについてまず、
相手のせいにせず自分の問題として考えて書き出してみる
〈妻の整理ノート〉
①現在の妻の育休中の1週間の日々の生活のスケジュールについて
細かく書き出す
②育児・家事の部分で夫にお願いしたい、
または助けて欲しいことについて書き出す
③夫のどんな言動に傷ついているか書き出す
④自分のヒステリックになってしまう時の状態について
1ヶ月の中で周期があるかどうか考えてみる
(カレンダーを見ながら生理前の時に多いなどホルモンのバランスについて)
⑤大声を出したり、物を投げたりの
感情コントロールができない状態になる原因について考えてみる
⑥感情のコントロールについて、まず、止めるために必要な助けは何であるのか
夫婦で考えてみる(第三者の支援、相談など)
このような夫、妻の整理ノートは
感情や現実的な時間の中でのスイッチの入り方、
怒りの進み具合について、
そして、
子どもへの影響について
話し合うために必要なことだと思います。
ただこういった話し合いで一番必要で大切なことは
自分の不満や相手への指摘したい部分はまず置いて(言わないで)
相手の立場(相手の時間、リズム、辛さ、心配事、混乱してしまっていることetc.)
になって思いやりの気持ちを持つことだと常々感じております。
そしてその、相手の立場になって考える事は
1日2~3分でもいいのです。
ただ、相手の立場になることはとても大変で
つい忘れてしまい、自分の不満の感情を吐き出したくなるのも当たり前で
たくさんのご夫婦が悩んでいることでもあります。
そして、ご夫婦だけではケンカになりやすく
なかなか解決できない場合に夫婦カウンセリングでは
第三者であるカウンセラーが間に入って
客観的に平等に分析、整理を進めていくこととなります。
まずは…
夫婦で整理ノートを作りはじめてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。