今年の終わりに
まだ蒸し暑い日も続いておりますが
気温や気圧の変化も激しく
秋の風も感じはじめた今日この頃です。
こういった季節の変わり目は
誰もが体調を崩す時期でもあります。
そしてまた、こういった時期は
自律神経の乱れやストレスからくる
子どもの起立性調節障害が増えています。
起立性調節障害とは
循環器系の調節がうまくいかなくなる病気で
血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたりしてしまい
本人にとってはとてもつらい状態です。
また、自律神経の乱れ以外の要素に
精神的や環境的なストレスも原因となります。
そしてまた、子どもの起立性調節障害の3分の2が
不登校になりやすいともいわれています。
朝が起きれない
疲れやすい
ゴロゴロしがち
夜眠れない
集中力低下
やる気がなくて布団の中でゲームばかりしている
不機嫌
などの症状があるため親は
「サボっているのではないか」「仮病じゃないか」
「ただの反抗期ではないか」と思ってしまいがちで
誤解をしてしまい
ついつい厳しく叱ってしまうことで
親と子どもとの対立が進み
悪循環を繰り返してしまうことがよくあります。
「学校に行きたくない」と
もし子どもに言われたら
親としてどうしたらいいのでしょうか?
この言葉を聞いて混乱しない親はいないと思います。
親としてとにかく原因を知ろうとして
いろいろと聞きたくなります。
原因が分かれば解決策も見つかると思いますので
これも当たり前です。
ただ、
原因が説明可能であればそれはラッキーで
原因不明であったり、説明しにくい
モヤモヤした感情の不登校が少なくないことも現実です。
「甘えである」「学校に行くことはふつうである」
と決めつけてしまう前に、
「どうして学校に行けないか」を
一番悩んでいるのは子ども本人で、
学校にも家にも居場所がないと
苦しんでいるのも子ども本人なのかもしれません。
不登校はすぐに解決しないのも当たり前で
それが、何よりも焦る気持ちに拍車をかけて悩むのは
親も子どもも同じです。
この同じ苦しみを味わっている時だからこそ
この難しい問題について
ゆっくりとじっくり親子で向き合う気持ちが大切で
一緒に乗り越えようとする優しい覚悟が
もしかしたら今後の解決につながるものなのかもしれません。
それでも、
混乱している
苦しい
つらい
淋しい
どうしてなのか
何がわるいのか
を家族だけで抱え込んでしまっている場合は
専門家に委ねることもそれは「賢い考え方」かもしれません。
ただ、その前に、不登校を
「学校に行けないのはふつうではない」
という決めつけた考え方をやめて、
今は、親子で一緒に向き合う時期なのかもしれないので
あえて「学校に行かないで体調を整えよう」
と意識して考えてみることも必要かもしれません。
最後まで読んで下さりありがとうございました。