共働き夫婦のカウンセリング 4
ここ最近カウンセリングをしていて
特に痛感していることがあります。
私達には毎日たくさん過ぎる
ストレスがかかっているということです。
今もなお、コロナの感染から解放されることのない生活のストレス、
テレワークでの家庭内の環境・空間のストレス、
ウクライナ、ロシアの戦争などの影響からくる
物価高による生活苦によるストレス、
毎日のようにニュースで騒がれている様々な
将来を不安にさせる事件などのストレス。
書き出したらきりがないストレスの中、
みんながイライラしていて
みんなが不安で、みんなが心配で、そして、
それが家族問題に大きな影響が出てきている様に感じています。
夫も妻も大変で、それでいて子どもたちも大変な状況の中
特に夫婦関係が壊れはじめている場合、
夫も妻もお互いが精神的に脅しあったり
軽蔑しあったり、暴言を吐いたり、
自尊心を傷つけあったり、
責めあったり、人格否定をしたり、
そういった内面的なDVは
それらが肉体的なDVではなくても夫婦二人にとって
それは苦痛であり疲労でしかありません。
そしてその苦しみは間接的に
自分たちが考えている以上に残酷にも
大切な子どもたちに
虐待をしてしまっているといえるのです。
それは後に子どもたちにとって大きな傷となり
取り返しのつかない感情を
植え付けてしまうことになりかねません。
子どもたちは夫婦の叫び声、怒鳴り声、涙、物が壊れる音、
無視する時の冷たいまなざし、憎みあう言葉、痛みなどを
ドアの向こうで自分の部屋のベッドの中で
怯えながら聞いています。
子どもの無邪気な、純粋な、子供らしい心はガラスのように
粉々になりかけています。
ピアジェの子どもの発達理論などでは
2才~7才、または11才までの子どもたちの脳は
自分中心的な見方をしているため様々な出来事、
例えば、夫婦のケンカの原因などは
すべて自分のせいであると勝手に思い込んで
脳にその記憶をインプットしてしまうと言われています。
精神的、肉体的な暴力の記憶の苦しみや悲しみは
その子どもたちへの影響として将来、
新たな被害者として繰り返されたり
または、新たに加害者となってしまうかもしれないのです。
しかし…
今の現実の中で悩み苦しみもがいている夫婦にとっては、
頭では分かりながらも、子どもたちの心についてまで
考える余裕がないのも当たり前で、それが現実でもあります。
私が今日この場でお伝えしたいのは
今、夫婦関係が崩壊しはじめ
子どもたちに精神的(肉体的)面前DVを
与えてしまっているとしたら、
それを夫婦だけで解決しようとせずに
市、区などの相談窓口で相談してみたり
離婚だけでなく円満調停について弁護士に聞いてみたり
または、精神科や心療内科、婦人科などで
イライラなどを抑える薬について相談してみたり
そしてまた、カウンセラーや臨床心理士など
専門分野の人に話をして解決策を見つけてみたりなどの
方法を探し、他の人の力を借りて
楽になることも必要だと思います。
私はその人その人に合った
抜け出す方法の解決策が
必ず見つかるものだということを信じたいと思います。
そして少しでも不幸な人生の連鎖を
減らしていきたいと思っています。
最後まで読んで下さりありがとうございます。