ヤングケアラー(スタッフ)
先日、息子(上の子)の三者面談がありました。
自分の学生時代の頃を懐かしく思いながら
息子の学校へと向かいました。
うちの息子の場合、
親との会話は必要最低限のことだけ、
「ひと言だけ」発する感じなので
三者面談でも私が先生と会話をし
息子はそれに対しひと言だけ応答するという
面談になるのだと予想していました。
ところが…。
担任の先生が話しはじめ、
先生が息子に問いかけたあたりから
空気感がいつもと何かが違うと気付いたのです。
先生の問いに対してハキハキと応えている息子。
家の中では聞き慣れない長文での会話に
別人が口パクしてしゃべっているのでは?!
と思う程でした(笑)
先生と息子で進路の話を進めていく中、
完全に蚊帳の外にいた母の私。
息子の自信にあふれた話しっぷりに
驚きを隠せませんでした。
そんな空気を読みとったのか先生が
これまでの息子の学校での様子を
詳しく私に聞かせてくれました。
勉強は本人努力して取り組んでいて、
それ以上に部活や委員会、
先生や先輩からの指示に応えながら
後輩には指導なども加えて段取りを組んでいくなど
他年齢との関わりから学ぶことがとても多かったと感じています。
イベントや行事など面倒で大変なことでも
ほんの少しの好奇心から経験してみたことで
いろんな人の考え方に触れ、うまくいく事、思うようにいかない事も分かり
いろんな面で本人の成長に繋がってきているとのことでした。
どんなに学識のある親からでも
親からは学べないことはたくさんあり、
友達やまわりのいろんな人と日々関わることで
成功も失敗も後悔もさまざまな体験を積んで肌で感じることが
子どもにとっては大人の階段を上っていくということなんだと
改めて気付きを得た気がしました。
また、そういった若い時の様々な体験(特に苦い体験)は
大人になってから様々な場面で活かされていて
今の自分を助ける術となっているなあと
自分の学生時代を振り返り感じ取りました。
子どもに自分の背丈を超えられ、
身体の成長は日々実感するものですが、
精神面での成長を(思春期ならではの親には見せない顔)、
こういった場面で見せて下さった担任の先生には
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
貴重な三者面談となりました。
文:スタッフroko
代表:椎名 あつ子