”異なる”ということ(スタッフ)
みなさんは、人の感情の発達について
ご存じですか?
みんな持っている感情なのに
意外と知る機会が少ないような気がするので
書いてみたいと思います。
人の感情は、様々な説がありますが、
赤ちゃんの時には
まずは「興奮」というものがあり、
そしてそれが「快(心地よい)」と「不快」に分かれると
言われています。
そこからさらに「快」と「不快」がそれぞれ
いくつもの感情に分かれ「喜び」「不安」などが現れ
より複雑な感情(「優越感」や「恋」など)が現れるそうです。
そしてこれらの感情が現れた時、
そのままではその感情に気付いておらず、
周囲の大人の関わりによって
自分の感情に気づいていくのだそうです。
また、感情体験は言葉とも密接につながっています。
心の中にあるモヤモヤが何なのかは
最初はわからないものです。
そのモヤモヤの名前を知って
概念と結びつくことで
その感情を知ることができます。
例えば、赤ちゃんの時はただの「不快」だったのが、
お母さんが「おなかすいたの?」と声をかけることで
「これがおなかすいた状態のことか」とわかっていくのです。
もう少し成長してくると、
本や他の人の話などから
感情の名前だけ先に知ることもでてきます。
そしてその感情になった時に
感情と名前が一致するということが起きます。
私自身、思春期の頃に
自分が体験している感情を
「あぁ、これがせつないという感情か」と理解した
という体験がありました。
「せつない」という言葉は知っていても、
初めてせつない感情を体験した時に
やっと理解したのです。
周囲の大人に恵まれたり
豊かな言語表現に触れていると
自分の感情を言葉で表現することが
上達しやすいのですが、
まだ子どものうちや
狭い人間関係の中で生活していて
あまり言語化する機会が多くない大人などは
感情を言語で表現することが
得意でない人もいます。
みなさんの周りでも、
思っていることや感じていることを
うまく言葉にできない人はいませんか?
もしいらっしゃったら、
こういった背景があるのかもしれないのです。
もしご自分が言語化するのが苦手で
モヤモヤした想いを表現できない苦しさがある方は、
カウンセリングをおすすめします。
カウンセラーは心の状態を聞き取ることについて
専門家です。
あなたの心のモヤモヤを言葉にしていくお手伝いが
できると思います。
心のモヤモヤを言葉にすると
整理されたり吐き出すことですっきりすることもできますし、
周りの人とのコミュニケーションが改善されることも
多くあります。
あなたは、自分の感情を言葉にできていますか?
今より少しでも言葉にできるように
意識してみてはいかがでしょうか。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子