幸せとは?(スタッフ)
コロナ禍になり、
人と直接話すことが以前よりも減りました。
オンラインでのコミュニケーションでは
細やかなところが伝わりづらく
間の取り方が難しいなど
対面でのコミュニケーションよりも
難しいところが多いなと感じます。
インターネットが発達して
買い物や銀行などの用件も
インターネットで済ませることが
簡単にできるようになってきました。
つまりは、誰とも会わなくても
生活できるようになってきてもいます。
けれど、オンラインであっても
人と関わりを求める人も多くいます。
人が人と関わることは、
面倒で煩わしいこともたくさんあります。
相手の気持ちを考えたり
配慮したり
自分の言いたいことが伝わっているのか気にしたり
誤解が生じたり
もめ事になったり
スムーズに伝わらずイライラしたり
誰かに気を遣えば
他の誰かにも気を遣わなくては
ならなくなったり、
大変なことがたくさんあります。
それでも、人が人と関わることで
得られることもたくさんあります。
一見、他の人と意見がぶつかっているようでも
それは他の価値観に触れる体験となります。
自分の考え方と他の人の考え方は
異なるものなのだということを学び、
新たな価値観に触れ、
今までとは違う物の見方ができるようになったりします。
こんな気遣いの仕方があるのかと知ったり
素敵な言葉の表現を吸収したり
相手に伝わるように試行錯誤するうちに
表現することが上手になったりもします。
誰かと煩わしいやりとりやもめ事になっても
それを乗り越える術を身につけられます。
誰かと関わることで
「自分ってこう見られているんだ」と気づいたり
自分がどんな人間なのかがわかったり
そこで自信を持てたり
自信をなくしたりもします。
では、人が人と関わらないとどうなるのでしょう。
自分だけの考え方や価値観が全てで
それ1つしかないために
絶対的に自分が正しいと思ってしまいがちです。
さらにそうなってしまうと、
そのこと自体に気がついたり
それを修正する機会がありません。
自分の考えや思いや伝えたいことを
表現する方法も
自分のやり方に偏りがちで
相手に伝わりにくくなったり、
伝わらない時に「相手の理解力がない」と
思ってしまうこともあるでしょう。
独特な表現方法になっていても
それに気づかないかもしれません。
そのために自分の伝えたいことが
スムーズに相手に伝わらず
イライラしたり
誤解されたりして
さらにストレスが溜まることになってしまいます。
不登校や引きこもりが問題だと叫ばれるのは、
こうした意味合いもあるのだと思います。
不登校であることは何も悪いことではありません。
引きこもっていても、生活できるのであれば大丈夫でしょう。
けれど、こうして人との関わりを遠ざけることで
様々な偏りが生まれ
ストレスが生まれていくことが
本人にとって生きて行く上で
さらなる負荷になると思うのです。
また、人と関わっているにもかかわらず、
人との関わりから学べない人も
似たような状態になっていると思います。
みなさんはどうでしょうか。
あるいは、みなさんの周りの方はどうでしょうか。
人との関わりは面倒かもしれませんが、
たくさんのことを得て
豊かな自分になるためのステップでもあります。
まだまだ学ぶことがたくさんあるな、
うまく学べていない気がするな、
そんな方は、
カウンセリングの中で
ご相談いただくと良いかもしれません。
丁寧に自分のことを見つめ、
どんなことを学んでいくと
より良く生きやすくなるのか
見つけていけると思います。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子