かかりつけカウンセラー(スタッフ)
先日、パラスポーツ(障がいのある方のスポーツ)の
写真を撮っている友人と話していて、
心打たれたので書きたいと思います。
友人は、元々は違う職業なのですが、
パラスポーツに魅せられてカメラを手にとりました。
ある時、病気により障がいを抱えることになった青年が
パラスポーツに興味を持ち、
見学に来たところに友人も居合わせました。
その青年は、もう少し元気になったら
パラスポーツをやりたいと意欲的で、
その日は見学に来ていたものの
参加して一緒にスポーツができたそうです。
友人はその姿を写真に撮っていたのですが、
それ以降青年がそのスポーツをやることはなく、
後日残念ながら亡くなったそうです。
青年が「やりたい」と望んだスポーツをやって
輝いている瞬間を
友人のカメラがとらえていました。
その経験を経て、友人は
自分の撮っている写真の意味を
改めて感じたとのことでした。
「写真」は、一瞬を切り取るもののように感じますが、
普段から、友人の写真はその瞬間だけではなく
その前後のストーリーや
被写体のストーリーを感じさせる
素敵な写真を撮っています。
その青年のエピソードを聞いた時に思いました。
友人は、瞬間を撮っているのではなくて、
キラリと光る命の瞬きを撮っているのだと。
シャッターをきる瞬間、
カメラマンは心が動いたからシャッターをきります。
それは、命の瞬きに心動かされているのでしょう。
だからこそ、その写真は見ているこちらの心も
動かすのだなと思いました。
これは写真に限ったことではなく、
私たちは誰でも
誰かの命の瞬きに出会っています。
キラキラとした笑顔であったり
空気が一瞬で変わるような
圧倒的な歌や演奏やパフォーマンス、
なにげない人の優しさに包まれて
心と心が触れる瞬間であったり、
様々な形で現れる命の瞬きに
心動かされる瞬間があります。
カウンセリングには、
心の瞬きが少なくなったり
輝きが弱く小さくなってしまっている方も
大勢いらっしゃいます。
そしてカウンセリングで、
また命の瞬きを取り戻す作業をしているのだと思います。
一人でも多くの方が
命の瞬きを取り戻せるよう
お手伝いできれば・・と
今日も椎名先生とともにお待ちしております。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子