ストレスとの付き合い方(スタッフ)
みなさんは、
「話をちゃんと聞いていない」と
言われたことがありませんか?
「自分は相手の話をちゃんと聞いている」と
本人は思っているけれど、
身近な人からしてみると
「ちっとも話を聞いていない」と思われている人、
というのは案外多いのです。
そして、誰かから「ちゃんと話を聞いてもらっている」と
感じている人が
とても少ないということも感じます。
「話を聞く」というのは
実は簡単なことではありません。
多くの人がしているのは、
「相手が話している間、
自分は黙って待ち
自分が話すタイミングを待っている」
「相手の話の間、あいづちをうっている」
「言葉(あるいは情報)を聞いている」
「相手が話したいことを
話しているのを聞き流している」
こんなところかもしれません。
では、話を聞いているつもりなのに、
なぜ相手から「聞いていない」と思われるのでしょうか。
「話を聞く」ということは、
話の内容を理解することだけではなく、
相手が伝えたい気持ちを聞くことも
大切なことです。
例えば、家族が今日あったことを話してきた時、
あなたはどのように聞いていますか?
「それがなんなの?」と思っていませんか?
「明日、町内会の集まりがあるから遅くなる」
と妻が言ったとして、それはどういう意味でしょうか?
“遅くなる”という事実だけではなく、
だから“夕ご飯を準備するのは難しい”だとか
“子どもの世話をやってほしい”だとか
“ねぎらってほしい”という意味も
あるかもしれません。
さらに、その時の妻はどんな表情・様子でしょうか。
嫌そうな様子であれば、「何か大変なことがあるの?」と
尋ねる必要があるかもしれません。
たいていの場合、
家族内での会話において、
話し手が求めているのは、
情報の共有だけではなく、感情の共有です。
「あぁ、それは大変だったね。」
「それは嬉しいね!」
「あぁ、それは残念だね」
「すごいね!」
そして感情の共有にプラスして
ねぎらいや感謝をすることも大切なことです。
「そんな大変なことをやってくれたんだね、
ありがとう。疲れたよね、休んでて」
そんなことが言えたらいいですね。
(なかなか言えることではありませんが・・・)
うまく言えないなと思う方は、
言葉ではなく行動で示してみてはいかがでしょう。
自ら家事をやるだとか
自分のことは自分でやるだとか
相手の負担を減らすように行動することも
大切です。
家族というのは、
家族だから甘えていて
気楽に話を聞いていることが多いように思いますが、
家族だからこそ話せることもあるので
“話を聞く”ということに丁寧になってみると
関係が改善されることもあります。
みなさんはいかがですか?
四六時中ちゃんと話を聞くのは難しいことですが、
まず話し手の様子を見て
大事な話かどうか
きちんと聞く必要がある話かどうか
ちょっと意識してみるだけでも
違うと思います。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子