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椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

伝わるための伝え方(スタッフ)

テーマ:スタッフ

昔、まだ高校生くらいの頃、
友人からこんな相談を受けました。

友人が彼と2人で意見が割れたことがあり、
(詳細は忘れましたが、
 何を食べるか、のような話だったと思います。)
じゃんけんで勝った方の意見にしよう、
ということになったそうです。
その時、彼は友人に
「俺はグーを出すから、パーを出せよ」
と言ったそうです。
友人は、それをどうとらえて良いのかわからず、
とっさにグーを出したそうです。
すると、彼は
「俺がグーを出すと言ったのに、
 なんでグーを出すんだ!」と怒ったそうです。
そして友人から、これはどっちが悪いのか?
と相談されたのです。

当時、私がなんと答えたのかは覚えていないのですが、
今の私がまず思うのは、
どっちが悪いのか?ということは
はたして必要なのでしょうか。
どちらかが正しくてどちらかが悪いということは、
実はそれほど大事なことではありません。
それぞれがどんな思いでいて、
それがどう伝わったのか伝わらなかったのか、
それが問題なのだと思います。

彼は、おそらく彼女の意見が通るように
わざと負けようとしたのでしょう。
それが彼なりの優しさだったのでしょう。
それなのに、
彼女が自分のことを信じてくれなかったように思えて
腹が立ったのかもしれません。

けれど、友人からしたら、
それならばじゃんけんで決める必要がなく、
「そっちの意見にしよう」と言えば
済む話です。
それなのにわざと負けるように宣言する彼が
何を意図しているのか
分からなかっただけなのに、
怒られたのです。

彼の思いやりの表現がわかりにくいもので
彼女には伝わらなかった、
ということだと思います。

このすれ違いは、
多くのカップルで起きることだと思います。

自分にとっての常識や“普通”や考えなどは
必ずしも相手にとっても常識や“普通”
というわけではありませんし、
物の見方も考え方も
人それぞれです。

その中で、大切なのは、
自分が思っていることを
相手にわかってもらうためには
どう伝えるか、ということだと思います。

それは簡単なことではなく、
どんなに意識していても
伝わらずに落ち込むことも
私もよくあります。

けれど、どう伝えたら伝わるかということを意識することで
「伝わらなかった」ということを
減らすことはできると思います。

友人の彼は、友人への思いやりを
“自分なりの”表現で伝えましたが、
残念ながらそれは伝わりませんでした。

もし、同じように
自分の伝えたいことが相手にうまく伝わらないと
悩んでいる方は、
“自分なりのやり方”を一度置いておいて、
相手が何を求めているのか
相手がどんな性格なのか
どう伝えたら伝わりやすいのか
ということを考えて、
新しい伝え方にチャレンジしてみることを
お勧めします。

新しい伝え方が思いつかない時には
ぜひご相談ください。


文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

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椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

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