青春の1ページ(スタッフ)
この数年、当センターへ相談にくる
お子さんが増えているように思います。
小さなクライアントさんは、
小さいながらも、自分の言葉で
自分のことを語っていることが
多いようです。
そうすると、親御さんは
“自分には話してくれない”と
さみしく思うこともあります。
これまでは、
何か困ったり悩んだり傷ついたら
自分に話してくれたのに・・・。
親に言えないようなことなのか・・・。
そんな気持ちになるのも自然なことです。
しかし、これは
お子さんが自立の一歩を
歩み始めたことでもあるのです。
それまでは
親御さんに秘密を持たず
同じ世界を共有していましたが、
お子さんが自分自身の世界を作り始めたのです。
それは、親といえども、
干渉できなくなる部分です。
お子さんはその世界を
他人であるからこそ
カウンセラーには
話せることが多いのです。
親離れ、とも言えますね。
そのタイミングは人それぞれで、
小学生で始まる方もいれば、
大人になってから始まる方もいます。
子どもが自立して自分の世界を
作り始める時、
親御さんにとっては、もしかしたら
二度めの出産のような体験なのかもしれません。
安産のようにすんなりと
子どもの自立を受け入れられる場合もあれば、
難産のように苦しむ場合もあります。
誰にとっても、程度の差はあれ、
離れていく痛みやさみしさや不安が
心の中に渦巻くことと思います。
ただ、そんな感情がとても強く、
自分が必要でなくなったのかと絶望したり
離したくないと子どもにしがみつく方も
時々いらっしゃいます。
そんな時は、
親御さんもカウンセリングを受けてみると
良いかもしれません。
親御さんの心の中の混乱を
少しずつひも解いて
落ち着いていくことで
お子さんの自立を受け入れ
サポートすることができるように
なるのではないでしょうか。
もし今、苦しい思いをされている
親御さんやお子さんがいらしたら
どうぞ一度ご相談ください。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子