中学受験
ここ横浜心理ケアセンターでは、
夫婦カウンセリングを
夫と妻それぞれの話を
別々に聴く時間と
後半一緒に同席してもらう時間とを
持つことができるシステムがあります。
それはカウンセラーが
夫、妻に対して
平等かつ冷静に
お互いの話を聴き、分析し、
この2人の行き違い、ずれが
どこにあるのかを知るために
とても大切な時間であると
考えています。
後半の時間を
一緒に同席してもらう時には、
お二人の表情、話し方、
相手が話している時の状態、
お二人の性格の違いなどを
知るためのものでもあります。
別々に話を聴いている中で
改めて何度も感じることは、
お互いのとらえ方
その問題の原因
そしてその問題が表面化されるまでの
プロセスの話が
同じ家庭のはずなのに
他の家庭の話を聴いているかのように
夫婦それぞれのとらえ方が
大きく違っていることが
多いということです。
ですので、
夫婦カウンセリングでは、
夫の話だけ、妻の話だけを
聴いても
修復するためには
あまり意味がないと
感じています。
夫婦の壊れかけた関係は、
相手に対して持つ興味の
何百倍もの興味を
自分自身に対してだけに持っている
ということが
よくあるように思います。
つまり、妻の日々の家事のつらさよりも
夫は上司との関係の方が
重大の事件であるし、
夫が手伝ってくれた掃除よりも
妻にとっては
今日献立をたて、買い物に行って
料理を作った自分の大変さの方が
重大なこととして
受け止めてもらいたいのです。
人はまず、自分を認めて
評価してもらいたい生き物で、
これが満たされて
おなかいっぱいにならないと
相手を認めたり評価したりする
心の余裕は
生まれないものであるということを
頭のすみに
お互いが刻んでおく
必要があるように思います。
そうすると、少しずつ、
相手の今の一番重大だと思っている物事が
想像でき、理解することができると
思います。
相手の気持ちを思いやるまで
いかなくなってしまっていたとしても
相手の気持ちを想像して
そのことを非難したり否定だけはせずに
まず知ろうとしてみることが
夫婦修復の一歩であるようにも
思えます。
それでも、どうしても
2人で解決できなくなった状態に
なっている時は
勇気を持って
夫婦カウンセリングを
お受けになってみませんか?
他人であるカウンセラーが入ることで、
違った視点で
相手も見ることができるように
なると考えています。