名もなき家事（スタッフ）

みなさんは、
「家事」というと何を思い浮かべますか？
大きなものは、
炊事・洗濯・掃除かと思います。
しかし、もちろん「家事」は
それだけではありません。
ほとんどの「家事」は
最近「名もなき家事」と呼ばれる
些細な家事の積み重ねです。

先日、友人がグチをこぼしていました。
「夫がゴミ捨てをしてくれるんだけど、
　私は“ゴミ捨て”と言えば
　ゴミ箱のゴミ袋をしばってゴミ捨て場に出して
　新しいゴミ袋をゴミ箱にセットするところまで
　なんだけど、
　夫は捨てるところまでしかやらなくて、
　新しいゴミ袋をセットしているのは私。
　でも夫は“ゴミ捨て”をしている、と言う。
納得がいかない。」
という話でした。
こういったことは、
思い当たる夫婦が多いかもしれませんね。

他にも、
料理はするけれど
お皿を洗ったりしまったり
コンロまわりの掃除はしない、だとか、
洗濯をして干すけど
たたんでしまうところはやらない、だとか、
大きな家事の些細なところは
結局やっていないという場合もあると思います。
それも「名もなき家事」と言えると思います。

それだけではなく、
「名もなき家事」は、
公共料金の支払い、
家計の管理、
クリーニングに出す、
ご近所づきあい、
消耗品の買い出し、
お風呂の排水溝の髪の毛をとる、
子どもの洋服を準備する、
子どもの宿題をチェックする、
学校からのプリントのチェック、
保護者面談などへの出席、
実家へのお中元、などなど、
あげればキリがありません。

家事は、
毎日の生活を円滑に快適に過ごすためのもので、
気がつかない人は気がつかないレベルの
ささいなことも
含まれています。
それはつまり、
気がつかない＝自分がやらなくても困らないほどに
家族に家事をやってもらえている
ということでもあります。
家事を主に担っている人が
一週間いないだけでも
それがわかると思いますが、
一ヶ月、一年いなければ、
もっと多くの「名もなき家事」の存在に
気付くと思います。

みなさんは、
「名もなき家事」を
どれだけ認識して
家事を担ってくれている人を
労っているでしょうか。
そういった些細なことに
感謝を伝えられるかどうかが、
家庭円満の秘訣のような気もします。
そして、できたら、
名もなき家事を
今よりも少し担えるように
心掛けてみてみるといいかもしれません。

今日はちょっとそんなことに
想いを馳せてみて、
家族に感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。

文：スタッフsachi
代表：椎名　あつ子