”同じに”から”一緒に”へ(スタッフ)
みなさんは“HSP”という言葉を
ご存知でしょうか。
HSPとは
Highly Sensitive Personの略で
簡単に言うと
生まれつき刺激に対してとても敏感で
周りからの刺激を過度に受け取る人のことです。
私は10年程前にHSPについての本を
読んだことがあったのですが、
ここ最近になって、
HSPという言葉が
かなり一般に広まってきたようで、
「HSPなんです」という方に
よく出会うようになりました。
HSPの人は
とても感覚が繊細で敏感で
光や音や香りなどの五感で感じるものだけでなく、
相手の感情や周りの雰囲気などにも
敏感です。
敏感なだけでなく、
傷つきやすかったりもろいところがあったりもします。
ちょっと想像しにくいですかね。
例えば、
視力の悪い人は、
夜空を見上げても星がいくつかしか見えません。
しかし、視力の良い人は、
同じ夜空を見上げると無数の星が見えます。
そんな違いでしょうか。
一般的な人にとっては、
それほど多くはない情報や刺激でも、
HSPの人にとっては、
無数の情報や刺激を感じ取るのです。
あるいは、
花粉症ではない人にとっては
なんということのない花粉でも、
花粉症の人にとっては
花粉があるとすぐにわかりますし
鼻水やくしゃみやかゆみで苦しくなります。
ちょっと想像できたでしょうか。
一般の人にとっては
たいしたことがない言葉かけも、
HSPの人にとっては
とても鋭く突き刺さってしまうこともあります。
でもそれは“弱い”のではなく、
“敏感に受け取っている”からなのです。
「どうして私はみんなのように
受け流せないのだろう」
そう思うことがあったら、
もしかしたら、HSPなのかもしれませんね。
HSPの繊細さや敏感さは、
そのままだと生きにくいこともあると思います。
しかし、上手にコントロールできるように
工夫をしたり
対処を身につけたり
その繊細さや敏感さを活かすことができたら、
ちょっと生きやすくなるかもしれません。
自分はHSPではないなという方も、
周りに思い当たる人はいませんか。
もしかしたら?と思う人がいたら
丁寧に接してあげてください。
あなたにとってはピンポン玉のように軽い言葉をかけても、
相手はボーリング玉のように重く感じているかもしれません。
世の中には、
そうやってとても繊細で敏感な人もいるということ、
それを知って、意識して、接する人が増えるだけでも、
生きやすくなる人が増えると思います。
自分自身が繊細で敏感な人は、
他の人はもっと鈍感だということを知ると、
少しだけ気が楽になるかもしれません。
いろいろな人がいますから、
お互いにちょっとの思いやりで
心地よくいられるように
したいものです。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子