自分を大切に思えない人へ(スタッフ)
今年は本当に暑い夏ですね。
少し暑さがゆるんだと思ったら
また暑い日が戻ってきました。
みなさん、体調など崩されていないでしょうか?
こう暑いと誰しもイライラ
しやすくなってしまいませんか。
そんな今日は「怒り」についてです。
人には様々な感情がありますが、
その中でも「怒り」は
ダントツで扱いにくい感情のように思います。
さまざまな感情の中でも、
ポジティブな感情に悩まされることは
あまりないかと思いますが、
ネガティブな感情には
多くの人が悩まされるのではないでしょうか。
ネガティブな感情とは、
怒り、悲しみ、嫉妬、憎しみ、憂うつなどでしょうか。
もちろん、それぞれが独立した感情というわけではなく、
それぞれが混ざっていたり影響していたり
すると思います。
そんな中で「怒り」が扱いにくいのは、
「怒り」という感情がもつエネルギーが
他の感情に比べて強いからかもしれません。
怒っている時は体がカーッと熱くなったり
することもありますよね。
中には、怒りがパワー源になっている
という人もいるくらい、
エネルギッシュな感情です。
多くは一瞬の爆発的なエネルギーなので
少し時間が経つと落ち着くのですが、
時に落ち着くのに時間が必要であったり、
驚くほど長く持続してしまうこともあります。
怒りのもつエネルギーを
努力に活かすこともありますし、
行動力に活かすこともありますし、
暴力や暴言になってしまうこともあります。
暴力や暴言になってしまうと、
精神的な暴力であれ物理的な暴力であれ、
相手を傷つけるだけでなく
周囲の人間にも影響を与えますし、
実は、人を傷つけてしまったことで
自分自身の心や体をも傷つけてしまいます。
できれば、怒りが
こういった現れ方にならないといいなと思います。
けれど、
人から「怒り」それ自体がなくなることは
ほとんどないと言っていいと思います。
怒る回数が減ったり、
程度が弱くなったりすることはあっても、
怒りの感情が沸かない、という状態には
なかなかなれません。
人間だもの、怒って当たり前。
でもその怒りの表し方を、
工夫することはできるのではないでしょうか。
「怒りの表し方の工夫」とは言っても
とても難しいものです。
一つの方法は、
落ち着いてから話すという方法です。
怒り心頭の時に話すと
思っている以上に鋭い言葉かけをしてしまったりするので、
少し落ち着くまで時間を置いてから話すと
少しはおだやかに話せるかもしれません。
あとは、普段から周囲の人を見渡して
怒りを表現するのが上手な人を観察してみてください。
一見怒っていないように見える人でも
何か注意や指摘をしていたりする時、
本当は怒りがあっても、
それがおさまってから話しているのかもしれません。
あるいは、自分がどんな風に言われたら
相手が言いたいことがわかったり
怒りが伝わったりするか
考えてみるのもいいかもしれませんね。
「怒り」はつきあうのがとても難しい感情で
自分の中だけでどうにかすることも
とても難しいと思います。
当センターでは、
アンガーマネージメントという
怒りのコントロールの仕方の練習も
カウンセリングの中で
扱うことがあります。
職場で、家庭で、怒りがコントロールできず
悩んでおられる方は、
もしよろしければ
勇気を持って相談にいらしてください。
怒りと上手に付き合うことができると、
心にゆとりができたり、
周囲の人とのいざこざが減らせるかもしれません。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子