冬の不調(スタッフ)
人は誰でも
心の中に多少なりとも
モヤモヤを抱えていることがあります。
今はなくても、
モヤモヤした気持ちを
抱えた事のないまま
一生を終える人は
なかなかいないと思います。
ある人はそれを
友人にグチることで発散したり、
ある人はそれを
スポーツやカラオケで発散したり、
ある人はそれを
うまく発散できずにため込んで
腐らせてしまったり、
ある人はそれを
共感してもらいたくて伝えたのに
受け止めてもらえずに
絶望してしまったり、
ある人はそれを
見ないふりをして
心の底にしまいこみ
長年経過するうちに
モヤモヤが大きくなってしまったり、
ある人はそれを
自分の中で上手に消化していたり、
するのだと思います。
誰もがモヤモヤを
上手に扱うことができるわけではありません。
むしろ、上手な人の方が少ないでしょう。
一人で消化できる人は
本当に少ないのではないでしょうか。
とくに、まだまだ成長過程にある
子どもにとっては
モヤモヤをどう扱っていいのか
わからないのは当たり前のことです。
子どもたちは
モヤモヤの扱い方を
どこで学ぶのでしょう?
身近な親や先生や周囲の大人たちの
やり方を見て学ぶのが大部分かもしれません。
他には、テレビや本や映画など
何かを見て学ぶこともあるでしょう。
友人や尊敬する人物から学ぶことも
あるでしょう。
けれど、自分から学ぶことができる子は
とても優秀な子だと思います。
ほとんどの子は、
誰かが教えてあげる必要が
あるのではないでしょうか。
モヤモヤを解消するのに
とても大切なのは
言語化することです。
私たちは主に言葉でやりとりをします。
自分の気持ちや思いを
誰かに伝えたり、
伝えなくても自分の中で整理するには
言葉にする作業が大切です。
もちろん、言葉が全てではなく、
音で表現したり
絵や色や物で表現したり
様々な表現がありますが
それだけではなかなか伝わりにくい部分も
どうしてもあります。
だからこそ、できるだけ
言葉で表現する力をつけることが
大切になってきます。
つまり、子どもには、
自分の心の中を言葉にする練習を
たくさんさせてあげたり
教えてあげたり
時に見せてあげたり
受け止めてあげることが
大切になります。
その一つは、
子どもが帰ってきた時に話す話を
聞いてあげることです。
今日はどんなことがあって
どんな気持ちになったのか。
どんなことを発見して
どんなことを学んだのか。
子どもはそれを表現する言葉が
少ないですから、
親御さんが補ってあげるのです。
でもきっと親御さんも忙しくて
なかなかそういう時間がとれないかもしれません。
10分でもいいと思います。
ご飯を食べながらでもいいと思います。
お手伝いをしてもらいながらでも
いいかもしれませんね。
そうやって話を聞いてもらった子どもは、
誰かに受け止めてもらえた子どもは、
知らず知らずのうちに
モヤモヤを溜めておく
心の容器が大きくなりますし、
モヤモヤを溜めこまずに流し出す方法を
身に着けていきます。
もう一つは、雑談です。
内容はどうでもいいのです。
くだらないことでもいいのです。
家庭内でたくさん雑談をすることで、
子どもは、言葉をたくさん覚えていきます。
表現することを覚えます。
でもなかなか難しい、
親御さん自身も上手にできる気がしない、
という場合もありますよね。
そういった方がほとんどかもしれません。
そんな時はプロの手を借りて
カウンセリングという方法もあります。
カウンセリングというのは、
主に言葉を使って
自分の気持ちや思いや考えを
カウンセラーに伝える中で、
言葉にしていくうちに
自分でも気がついていなかったことに
気付いたり
カウンセラーに質問されたりすることで
新たな視点を得たり
整理していくことができます。
当センターでのカウンセリングは、
言葉だけでなく
時に絵を使ったりもします。
小学生のお子さんもたくさん来ています。
親御さんに対しては
お子さんにどう接したらよいのか、
どんな言葉かけをしたらよいのか、
などのアドバイスもさせていただいています。
そのアドバイスによって
親御さん自身の不安や困ったことや
モヤモヤが解消されていくことにもつながります。
モヤモヤを解消したい方、
子どもに力を付けてあげたい方、
一度いらしてみませんか。
少しずつ
できるようになっていけるお手伝いが
できると思います。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子