秋の気配(スタッフ)
先日、知人から聞いた話に
とても感動したので
紹介したいと思います。
その知人は子どもが二人いる
ママさんなのですが、
上の子がまだ幼稚園生くらいで
下の子がまだ赤ん坊だった頃、
子育てと家事で手一杯になり
どうしても
イライラしてしまっていたそうです。
ある日、下の子を抱っこして
上の子を幼稚園に迎えに行った帰り道、
上の子がだだをこねてしまい、
知人はイライラして
もう全て放り出したいような
限界を感じたそうです。
その瞬間、子どもの泣き声を聞いて
出て来てくれたのか、
近所のおばあさんがやってきて
「あらあらまぁまぁ、
どうしたの。
飴でもあげようね。
お母さん、
そんなにがんばらなくても
大丈夫よ」
と声をかけてくれたそうです。
それだけで、知人はふっと力が抜け
涙が流れ
安心したそうです。
それからというもの、
そのおばあさんはいつも
知人が子育てで困っていると
相談にのってくれるそうです。
その話を聞いて、
私も目頭と胸が熱くなりました。
とてもとても素敵なお話で
こんなおばあさんがたくさんいたら
きっと多くのお母さんは
心が楽になるでしょうし、
お子さんがちょっと手がかかっても
ちょっと心の余裕を持てるかもしれません。
おばあさんでなくてもいいのです。
お父さんでも、お母さんのご両親でも、
友人でも、通りすがりの人でも、
どんな人でも。
悩んだり苦しんだりイライラしたり
いっぱいいっぱいになっている
そんなお母さんがいたら、
そっと、思いやりを持って支えてあげましょう。
ちょっとの思いやり。
電車やバスやエスカレーターで
ベビーカーを押しているお母さんが
困っていたら
ちょっと手を貸すとか、
お母さんがおしゃべりに夢中で
子どもが一人で歩いていたら
ちょっと見守ってあげるとか、
がんばりすぎていたら
「大丈夫よ」と声をかけてあげるとか。
「最近の母親は!」とか
「だから若い人は!」とか
「母親なんだからちゃんとしなさい!」とか
そんな言葉をかけるのではなくて、
あたたかい思いやりで
お母さんごと子どもを抱きしめてあげる
そんな気持ちで、
みんなで支えていったら、
素敵ですよね。
そうやってみんなで
お母さんをあたたかく支えたら、
つらい思いをする子どもや、
虐待という
悲しい理由で命を落とす子どもが
少なくなると思います。
子どもを守るためにも、
みんなで
お母さんごと子どもを抱きしめましょう。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子