ヤングケアラー(スタッフ)
みなさんは、
こんなことはありませんか?
わかっているんだけどできない・・・
ということ。
これを食べたら太る・・・でも食べたい!
あと一杯お酒を飲んだら飲み過ぎだけど・・・
やっぱり飲みたい!
子どもに怒鳴っちゃいけない・・・
だけど怒りが収まらなくて怒ってしまう!
パートナーの携帯を見てはいけない
見てもいいことはない・・・
と思っても気になって見てしまう!
「わかってはいるけど・・・」
という経験は
誰しも一度はあるのではないでしょうか。
ちょっとこのことについて考えてみました。
人間は、
頭で理解したり考えたりして
心で感情が芽生えて
体が行動します。
この3つが、必ずしも一致しないのです。
いえ、一致しないことの方が多いですね。
涙を流している人が悲しいとも限らず、
涙を流さない人が悲しくないとも限らないですよね。
けれど、頭と心と体(行動)は
別々のものだということを
意外と意識していない方が
多いように思います。
例えば不登校で考えてみます。
学校に行かなくてはならないとわかっている
それでも行きたくないという子どもに、
学校になぜ行かなくてはいけないのかを説明しても
怒っても
あまり意味はありませんよね。
まずは気持ちを聞いて、
理由を聞いてみることが大切になります。
子どもは、大人と違って
問題解決のための手段がたくさん思い浮かびません。
困ってしまって、どうしようもなくて、
行かないという方法しかないのかもしれません。
けれど、大人から見たら何か解決策が見えるかもしれません。
こんな方法があるよと話してあげると
案外すんなり解決することも少なくないのではないでしょうか。
けれど、大人だってわからないことがたくさんありますから、
学校の先生やカウンセラーに相談してみるというのも
大事ですよね。
学校になぜ行かなくてはいけないのかわからない、
という理由で不登校になっている子どもなら、
いろんな大人がいろんな話をしてあげることで
納得したりすることもあるかもしれません。
しかし
「学校になぜ行かなくてはいけないのかわからない」
と言っているけれど、
本当の理由はそうではない場合もあります。
その場合には、
本当の理由を少しずつ探っていく必要があります。
また、学校に行かなくてはならないと思っているし
自分としても行きたいけれど
学校に行こうとすると体調が悪くなる、という子どももいます。
そういう場合には、
体や心をしっかり休めたりすることが必要なこともあります。
不登校という一つの状況であっても、
一人一人子どもの状況は異なりますし
本人にもわからない場合もたくさんあります。
けれど、
頭と心と体(行動)は必ずしも一致しない、
ということを少し意識するだけでも
相手や自分に対する理解が深まるかもしれません。
人間というのは、とても複雑ですね。
自分がどうしたいかわからないことは、
子どもだけでなく大人もありますよね。
そういう時には
人の力を借りることも大切です。
経験者に相談してみたり
専門家に相談してみたりしてみてください。
少し自分の頭の中と心の中を整理して、
どんな行動をすれば良いのかが
見つかって
悩んでいたことが解決に向かって
進みだすかもしれません。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子