離婚におけるさまざまな問題について ~お金のトラブルについて ②家のローンについて~
私は甲斐の戦国大名、武田信玄の
風林火山の句が好きです。
「疾(はや)きこと風の如く
徐(しず)かなること林の如く
侵(おか)し掠(かす)めること火の如く
動かざること山の如し」
つまり、攻める時には風のようにすみやかに、
林の如くは静かに待つ、
いざ侵攻するときは火のように激しく戦う、
また、山の如しは、
一度決心したら相手に挑発されても
山のように落ち着いて自陣を守る、
ということのようです。
私は「山の如し」が
今まで特に好きな句で
今はじっと耐えてどーんとして
ひたすら待つ意味として
解釈していました。
意図していることは
あまり変わらないのかもしれませんが、
今年に入って感じる
私の心境は
自分の内なるところからではなく、
何故か、外の世界から
いろいろな事が起き、落ち着かず、
やらなくてはならないことに
追われ、振り回されて、
自分の生活が
自分の世界とは
少しかけはなされているように
感じるのです。
それもあって、
今は「林の如し」であろうと
思っています。
まず、準備を整えて、
その機会が訪れることを、
林のように徐かに静寂に待つ、
ということ。
こんな自分でいたいと
心から思うのです。
ただ問題は、
準備をきちんと整えながら・・・
ということです。
気持ちだけが焦っていると
集中するということが
できにくく
空回りしてしまうのです。
何の順序が今必要で、
そしてその目的は何か、
何のために今があるのか・・・
林のように静かに在るために
その前に何が
今の私には足りていないのか―
つまり、一言で
「林の如し」は
深すぎると実感したのでした。
日々、人の分析はしているのですが、
正直、自分自身への分析は
まだまだアマチュアだと
思っています。
そんな中でも、
たとえばクライアント様たちの
悩みのご相談、
夫婦の関係性―。
この関係性はもちろん戦いではありません。
相手は敵ではありません。
ただ、ある時は風のようにすみやかに
問題を解決し、
ある時は林の如く静かにお互いを見つめ、
そしてまたある時は
炎のように熱く燃え上がり、
そしてある時は
お互い山のように動かずじっとして耐える。
こんな事が必要なんだろうなと
つくづく感じたのでした。
そしてまた、
夫婦は正直、基本他人ですから、
一度決めた相手であるわけですが、
相手に何を言われて挑発されても、
落ち着いて、どっしりと待つ、
待ちながら、静かに準備し整理し、
それでもだめな時は、
炎ように戦い、すみやかに行動することも
必要なのかと
離婚を決断した夫婦を思いだし、
昔の句を現代にすりあわせたりした
1日でした。
武田信玄の句は、
今の時代にも
何かしらあてはまることが、
素晴らしいのだと思わずにはいられない、
ある意味、
私へのスーパーバイザー的
アドバイスとなりました。