離婚におけるさまざまな問題について ~③50代の離婚問題について~
あるご夫婦のカウンセリング。
ご主人は、自立した
とても強い男らしい感じの人で、
奥さんはどちらかというと
相手に合わせる一歩引いたタイプの人です。
しかしカウンセリングをしていく中で
私が感じ始めたのは
ご主人は、本当は
とても女性性の強い人で
一人でいることはつらくない
自分の時間を大切にしたい人
ではなく、
実は淋しがり屋で
一緒に誰かといたい人でした。
奥さんは、一歩引くように見えて、
相手の気持ちはあまり考えられず、
ことば通りをとり、
行動する人でした。
その二人の中でのずれは、
本音と建て前のような、
物の考え方の感覚が
違っていました。
「いいよ」と言っていたから
大丈夫だと思っていたら
本当は嫌だったとか、
だったら「いいよ」と始めから
言わないでよ、と思うけど、
相手は「察してよ」と後で言うとか。
「旅行に行きたい」と言ったら
「行こうね」と言ったのに、
本当は連れて行きたくなかったと
後で言われたとか。
「お弁当でいいよ」と言ったから
作らなかったのに、
あとで「もう少し作ってよ」
と言われたとか・・・
相手のことばを信じる前に、
本当に大丈夫なのか、
本当は~してほしいのに
言ったら悪いから言えないとか、
そこの部分のずれを
もう少し認識してみることが
大切なのかもしれません。
本音と建て前ということなのでしょうか。
英語の文化は、
主語がはっきりしていますし、
YesかNoかは
文章の始めでわかる
理解しやすい表現ですが、
日本語はあいまいなことばが多く、
ただそこが美しいと思われる文化が
今でもあります。
私自身も、
海外の文化や外国語が
好きであるためと
育った環境もあると思いますし、
職業もあると思いますが、
遠まわしの言い方をするというのは、
苦手ですし、
それがプライベートでは
大きなストレスになる時があります。
どちらが正しいということよりも、
相手の性格や考え方を
よく知ったうえで、
これは本音か、
実は優しさからくる
建て前のことばかを感じることが
必要な時も多いのかもしれません。
だから、いい意味で、
日本は平和で
争い事を好まない人間性があり、
これは、いいことなのだと・・・。
今日はトランプ大統領の発言を聞いて、
改めて感じたりしたのでした。