アンコンシャスバイアスとは
先週末は、美しい満月でした。
体の奥から冷えるような寒さでしたが
ブランケットをはおって
ベランダに出て
久しぶりに冬の夜空を眺めました。
澄んだ空には
オリオン座もはっきりと見えて
なんとなく、神秘的な夜でした。
この日に、私が、
こんなにも落ち着いて
ゆったりとした気分で
はてしない宇宙の世界を感じることができたのにも
理由があります。
今年、出版される予定(初夏の頃だと思います)の
本の原稿が一応、終わったのです。
出版会社に原稿をお渡しして、
あとは、出版者の方にお任せの状態となりました。
タイトルはまだ、お伝えできませんが、
カウンセラーとして20年ほどの歳月の中での
様々なクライアントさまとの時間、
そしてカウンセリングルームという空間での
おびただしいドラマを
私なりのことばにしてみました。
それは詩であったり、エッセイであったり、
そして心理について論理的にも
書かせていただいたりしました。
本の中身は、
恋愛であったり、夫婦であったりで、
男と女の愛についてや
親子の愛だったりで
つまり「愛」についてとなりました。
傷ついた愛
悲しみと絶望の中で終わる愛
犠牲愛
モラルハラスメントやDVを受けてしまった愛
知らない間に与えてしまった愛
それでも、もう一度やり直す決断をした愛
そして、やはり、終わりにした愛
様々な男と女のドラマを
私なりの形としました。
何度も、私自身、本を書いている中、
たくさんの挫折感も感じましたし、
1人の葛藤の時間は孤独でありましたし、
それゆえの嘆きも感じました。
これこそ産みの苦しみなのだと意識しつつも、
新しい本の誕生には
希望と不安がいつもありました。
そんな月日の中で
クライアントさんに
助けられたこともたくさんありました。
夫婦のカウンセリングに来て下さったお二人が、
もう一度やり直そうと必死になっている姿には
大きな希望という光を
改めて感じさせていただくことがありました。
果てしない夜空の星の数々から見ると
私たちはとても小さな存在で、
とてもささいなことで
悩んでいたり
不安がったりしているのでしょうけど、
私たちは、
現実の中で一生懸命
生きているのです。
私、カウンセラーも、
来て下さっているクライアント様たちも、
みんなみんな
当たり前に夜空を見上げて
泣いたり、感動したり、するのです。
先週末の満月も、
みんなに同じ輝きを
与えてくれていたのです。
ありがたいと本当に心から
感じました。
これからも
このカウンセリングルームで
同じ夜空を見上げる気持ちで
少しでも共感、理解できるカウンセリングを
することができれば、
と思っております。
節分が過ぎ、
昔では、新しい年の始まりでもあります。
いい年にしましょう。
今年も・・・そしてこれからも。