確かな指導力で子どもの能力を伸ばし、聴く人が幸せになれる音楽を広めたい（3/3）

長い音楽教育のキャリアで培われた、確かな指導力。持ち前のトークと演奏で社会貢献も

　幼児向けの指導に際しては「子ども扱いせず、一人の人間として丁寧に接する」ことを心掛けている田中さん。「言葉の暗記力を試すことで、その子に備わっている能力が初対面でほぼ分かります。生まれ持った才能をどのように伸ばしていくかが、音楽教師としての腕の見せ所ですね」という確信のこもったコメントが、数十年にわたる音楽教育のキャリアで培った、田中さんの指導力の確かさを裏付けます。

　田中さんの人当たりの良さがにじみ出る実績も。健康と音楽を組み合わせたシニア向けのセミナーで「お茶飲みの話題を持って帰っていただく」ことを願って、半ばトークを交えながら演奏を披露したところ、これが評判を呼び、相模原市から委託されて高齢者介護予防教室講師の仕事にもつながりました。高齢者の方々が昔から親しんできた童話や唱歌の誕生秘話や作られた背景などを話すと、中にはメモを持参して熱心に聴き入ってくださる方もいるのだとか。音楽がもたらす「人を幸せにする力」で社会に貢献できることも、田中さんにとって大きな励みとなっています。

　メロディアピアノスタジオでは、新型コロナウイルスが感染拡大する前から、インターネットレッスンにも対応。目下、出張演奏の形ではなかなか活動が難しい中、2021年の春にはこれまでの集大成として、楽譜出版も予定しています。

（取材年月：2020年10月）

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⇒老若男女を問わず楽しめる演奏活動のほか、音楽教育にも尽力