【事業承継の基本】9.現経営者が行わなければならない3つのこと

家族会議は、「事業承継の完成」と「一族の安定した未来の確保」を目的に開催されます。この会議を適切なタイミングで実施することが、円満な事業承継を実現する鍵となります。以下のタイミングでの実施をおすすめします:
・相続権のある一族が協力できる状況にあるうち
・財産争いなどのトラブルが発生する前
・当主が元気でリーダーシップを発揮できる時
【家族会議の進め方】
家族会議を円滑に進めるためには、以下の手順を踏むことが大切です。
1. 資料作成と情報収集
遺産総額を正確に把握し、必要な情報を整理します。
この段階では、専門家に相談しながら準備を進めると安心です。
2. シナリオの作成
家族会議に向けたシナリオを準備します。
公平な遺産分割案を検討し、株式や事業資産は後継者に集中させる一方で、その他の相続権を持つ一族への配慮も欠かさないようにします。
3. 家族会議の開催
相続人全員が参加する形で開催します(相続権のない方の参加は避けます)。
必要に応じて専門家にも同席してもらい、話し合いをスムーズに進めます。
4. 当主からの感謝と後継者指名
当主が一族への感謝を述べ、後継者を指名します。
5. 後継者の決意表明
後継者が自らの決意を述べ、株式の換金性がないことや、責任を背負う覚悟について家族に理解を求めます。
【当社のサポート内容】
当社では、家族会議の計画立案から実施支援まで、一貫してお手伝いいたします。また、必要に応じて家族会議に専門家として参加し、進行をサポートすることも可能です。



