再構築補助金に受かる事業計画の作り方※補助金採択は事業計画の良し悪しで決まる※

鈴木崇史

鈴木崇史

テーマ:補助金のポイント

1、補助金は使わなければ損



現在最大7000万円がもらえる事業再構築補助金や1250万円がもらえるものづくり補助金等、法人向けの補助金が数多く用意されています。特に事業再構築補助金は金額だけでなく使い道が広いことからチャレンジしたい企業様は多いかと思います。一方でこの補助金は新規事業が対象です。そもそも新規事業が思いつかないというお悩みも数多く頂きます。そこで補助金に受かるしっかりとした新規事業の作り方の基本についてお伝えします。



2、新規事業を立ち上げた社長は何と言うか?

新規事業を立ち上げ一定の成功を収めた企業も数多くあります。その中には事業再構築補助金の活用者もいます。その方々に本当のところ、どうやって新規事業を思いついたかを聞くと決まってこの言葉が返ってきます。



実は「たまたま」なんです



さらに掘り下げていくと「たまたま」の中身とその「たまたま」が生まれる理由が分かります。



3、たまたまが生まれる理由①

よくあるパターンの一つ目が、お客さんから「こんなのできる?」と聞かれたというものです。現在取り扱っていないサービスであってもあそこの会社ならできるんじゃないかと期待されることが新事業の第一歩です。



そのカギは2つ。まずは自社ができること、得意なこと、持っている技術、持っている機械設備などを整理しHP等に掲載しておくことです。



もうひとつが、「こんなのできる?」と聞いてくれる知人を増やすことです。既存の顧客が多い企業はその必要はありませんが、顧客数が少ない企業はまずは知人を増やす必要があります。「こんなのできる?」の質問の中に新事業の種があるかもしれません。



4、たまたまが生まれる理由②

前章では知人が多いことが新事業の種に繋がるとお伝えしました。似た部分のあるお話にはなりますが、だれか1人のユーザーのお困りごとを突き詰めることが必要になります。



私のクライアントの親戚が車いすで街中を移動中に道路の段差で転倒するという事故がありました。そこでクライアントは多少の段差でも平衡を保てる技術を見つけ出し、その技術を活用した電動車いすを研究機関と一緒に開発をしました。



またある方は高齢の家族の腰が曲がり始めたことで洋服からの腰の部分の下着が見えてしまう悩みがあることに気が付きました。この高齢の家族にもオシャレをしてほしいと腰が曲がった高齢の方向けのアパレルブランドを立ち上げました。いづれのパターンも身近なたった一人のユーザーの悩みを解決したいという想いが新事業を生み、成功につながったのです。



大企業の新事業は何千億円・何百億円のマーケット規模が求められますが、中小企業の新事業では何千人、何百人の悩みに応えられれば十分成功といえます。身近な方の悩みに応えれば、同じようなニーズは日本全国に数多く存在します。まずは1人の悩みに耳を傾けましょう。

掲載元:当社HP
https://taishikeiei.jp/consulting/20230908102619/

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鈴木崇史
専門家

鈴木崇史(中小企業診断士・経営革新等認定支援機関スモールM&Aアドバイザー)

合同会社SDGs経営サポート

銀行融資担当・経営計画担当の社長秘書・店舗責任者などの経験を持ち、経営から現場までのリアルを知る専門家。現場感を持つからこそ、優れた計画書が作れる。ものづくり補助金・事業再構築補助金の採択率は93%。

鈴木崇史プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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