他店から相談に来るお客様が後を絶ちません・・
毎日のように新聞紙面で、集音器の広告を目にします。
中には集音器ではなく、補聴器も通信販売で売られています。
本来、補聴器は使う方の聴力低下に合わせて詳細な調整を施さなければ意味のない器械です。
視力に合わないメガネをかけてもはっきり見ることが出来ない事と同じなのですが、なぜか補聴器に関してはこのような乱暴な売り方が増える一方です。
補聴器と集音器の違いは何でしょうか?
見た目では分からない事が多いですね。
補聴器は医療機器として認可を受けた機器であり、その中でも管理医療機器として分類され、保健所への届け出のある管理者が在籍する店でなければ販売することは出来ません。
そして、医療機器として認可を受けるためには様々な基準をクリアしていなければなりません。
一方、集音器はどうでしょうか?
こちらは単なる"音響機器"となります。
何ら厳しい規制もなく販売することが出来ます。
補聴器は、資格のある販売店で、「対面」で販売されることが本来あるべき姿。
(資格のある販売店については、また別の機会に詳しく話したいと思います。)
通信販売で売られている補聴器ってどうなの?
通信販売で売られている補聴器、集音器は大変多くの苦情が寄せられているようです。
独立行政法人 国民生活センターに、通販で売られている補聴器について詳細に調査したデータがあります。
国民生活センター 通信販売の補聴器、集音器について
以下、国民生活センターの記事からの抜粋です。
・出力される最大音が大きく、安全性に問題があると思われる銘柄があった
・会話音を増幅する能力が小さく、十分な補聴効果が得られない可能性がある銘柄があった
・会話音の聞き取りに適さない周波数特性を持つ銘柄が10銘柄中7銘柄あった
・8銘柄は、モニターが使用しているフィッティングを受けて購入した補聴器に比べて十分な補聴効果が得られなかった
いかがでしょうか?
このような機器を購入してしまい、「補聴器は何て役立たずなんだ!」と使用を諦めてしまう方が後を絶たず、補聴器のイメージは向上しないのです。
正しい知識をもって、補聴器を役立つパートナーに! をモットーに日々活動している当店に是非ご相談ください。