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樽川一輝

豊富な経験と国際基準の清掃資格を持つお掃除の専門家

樽川一輝(たるかわかずき) / ハウスクリーニング士

キラッとハウス 株式会社横浜GLITTER

コラム

新型コロナウイルス対策×除菌ハウスクリーニング

2020年1月27日 公開 / 2020年4月7日更新

テーマ:ハウスクリーニング

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 特殊清掃エアコン掃除ハウスクリーニング

新型コロナウイルスの流行と向き合うプロ清掃


キラッとハウスでは除菌消毒を用いた衛生クリーニングを行っています。
これは現在、除菌が注目されているからではなく、衛生クリーニングは以前より国際基準の清掃スタンダード仕様に組み込まれているからです。以前からハウスクリーニングと除菌の関係性について学んできましたが、2018年米国ネバダ州にて国際基準を学びより多くの確信を得ることができました。

新型コロナウイルスは国内でも感染者が出ていて、ニュースを見る度に感染者数が増加している。(この記事を最初に書いた1月27日の時点では国内感染者10名以下でした)あれから数ヶ月が経ち、初めて経験する程の大きな国際問題となってしまいました。清掃業に携わる私達もこの問題に深い知識と経験を元にどのように向き合っていくのか?ただ、新型コロナに効果のある除菌作業を安全に正しく行うというだけでなく、この繊細な問題は専門除菌会社に対しても政府の方で様々な基準を定め、安全かつ迅速に対応できる策を講じなければいけないのではないのか?そんな風に思います。


コロナウイルス
参考サイト:国立感染症研究所


健康を守るプロの清掃とは


私が訪問先で清掃を行う上で意識していることの一つ。「プロのハウスクリーニングは人の健康を守る」内容は詳しくは書けませんが、これは国際的な業界のスタンダード基準を定める団体IICRCの講義を米国で受講した際に教わったことです。清掃と除菌は密接な関係があります。新型コロナウイルスの流行についても、一清掃員として情報と知識のインプット、毎日のように様々な現場に行く清掃員だからこそ注意したい点がいくつかあります。

ハウスクリーニングで健康を守るということはお客様だけが対象という訳ではなく、清掃作業を行うスタッフも例外ではありません。次の項目を徹底していきたいと思います。


・手洗いうがいの徹底!

うちでも毎日子供に「帰ってきたら手洗いうがいしなさい!」と言ってますが、大人も基本的なできることを徹底して行う必要があり、お客様のお宅に訪問するハウスクリーニングスタッフは特にこまめに手洗いうがいをした方が良いのは言うまでもない。その他にもいくつか弊社独自の感染予防対策ガイドラインを作成し、安全対策に努めています。
CDC(アメリカ疾病対策センター)のガイダンスでも手をしっかり洗い除菌することを推奨しています。厚生労働省のホームページでも同じようなことが書いてあります。

参考サイト:厚生労働省


・マスク、ゴム手袋の着用を今一度見直し!

ベテラン清掃員で慣れた人ほどマスクや手袋をしないのがカッコイイのだか、コダワリなのか分かりませんが一部ではそんな方も業界にいらっしゃいますが、断言できます。それは大きな間違い。自分の身を守ってこそ一流の清掃です。お客様とお会いする際や訪問先でマスクをしていると「この人、風邪引いているのかな?」と思われたくない、お客様に嫌な思いをさせたくない!という気持ちも生まれますが、私達は外から来て何時間もお客様のお家の中で作業するのだから極端な話、1年中マスク着用でも良いくらいです。しかし、現実的に言えばインフルエンザ、風邪、ウイルスの流行時などはマスク着用は絶対だと思います。


・除菌及び殺菌清掃を取り入れる。

清掃作業では汚れを取り除くだけに着目せず、肉眼では見えないけれど最終的に衛生的に仕上がっているかどうか?意識しながら作業を行うと良いです。訪問先でもしも、何かに感染するとしたらどのルートでどこで感染するのか?イメージを行い接触感染しそうな箇所を処理します。当社のハウスクリーニングではこのような事を行っています。見えないけれど、見えないところでスタッフとお客様の両者を守ると言ったら過言ですが、まずはプロの清掃で目の前のできる事を行っているといったところです。


・除菌剤を正しく使用。最後の処理の問題も知っておくこと。

除菌と一口に言っても、除菌と殺菌、滅菌とそれぞれ意味が異なります。目的に合わせた液剤を選び、それらを適切に使用して訪問先と清掃スタッフの安全を確保する。正しく希釈。希釈率を間違えると効果は発揮されず無意味となります。除菌剤の効果を発揮する接触時間を事前に確認しておく。細菌やウイルスの種類によって使用する除菌剤の種類や除菌剤の濃度によって効果を発揮するまでのタイムが異なります。既にウイルスの感染者のいる建物やお部屋ではやっていいこととダメなことが沢山あります。大まかに言うと、当たり前ですが浮遊拡散させない、徹底的に移動させない。などがあります。使用した防護服や清掃道具なども使い捨て、使い捨てできないものは清掃機材も除菌滅菌処理する。処分する時はノロウイルスの対策時同様または新型ウイルスの場合には市や保健所、特定の処理センターに確認をとって適切に処分を行うことがとても重要です。


・コロナウイルス予防対策/除菌(一般向け)

新型コロナウイルスの対策として手など皮膚の消毒には消毒用アルコール70%~が有効とされており、一部の商品を例に挙げるとメジャーなところで「サラヤ アルペット手指消毒用α」があります。


消毒

サラヤ アルペット手指消毒用α

一般的な物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であると発表されていますので、ご家庭で使いやすい物を一つ例に挙げると「ウィルバス1000」などが良いと思います。ただ商品の特性上、効果を保つのは数ヶ月間。開封後は3ヶ月以内に使いきるようにして頂く必要はあります。
(記載の商品は購入時のタイミングによって完売の恐れあり)

ウィルバス

ウィルバス1000


↑コロナウイルスのこれらの特徴を考えるとハウスクリーニング業界のなかでプロ用の除菌剤は沢山ありますね。私達も毎日のハウスクリーニングサービスで日々、効果的に活用していきたいと思います。当社はお客様にお見せするパンフレット、カタログ類など一度手に触れた物は除菌処理を行い使用しています。あと、個人的なことですがよく頻繁に作業車、車のハンドルとか車内を除菌してます。(癖です)

新型コロナウイルスはPM2.5で例の挙がる微粒子よりも小さくその小ささはHEPAフィルターでもキャッチできません。(あくまで数値上の理論ですが)よって、感染後の対処で掃除機をかける行為は行わないようにしましょう。弊社の空間予防除菌の工事でも今の時期は特に掃除機を使わない、使う必要が無いのでかけたりしません。除菌と掃除はウイルスが流行っていようが流行っていなくても常にセットです。どちらかだけでは結果として良くありません。正しく清掃がされているから効果的に除菌ができる。掃除もプロの領域では汚れを取るだけを目的としてはいけません。
「除菌と清掃」この二つはそんな関係だと思っています。


キラッとハウス

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