新規事業の舵取り:大企業の慎重なアプローチとベンチャーの柔軟性 - 専門コンサルタントによる成功へのナビゲーション
新規事業の生み出し方について
以前も述べましたが、新規事業の生み出しは、まず自社の強みを徹底的に分析することから始まります。自社の強みとは、他社にはない独自の技術、専門知識、資源、ネットワーク、ブランド価値などの要素です。自社の強みを正確に把握することで、他社が追随できない競争優位性を見出すことができます。
次に、時流に乗るテーマを見つける必要があります。時流とは、現代社会で注目されているトレンドや市場のニーズのことを指します。これには、環境問題、テクノロジーの進化、社会的な変化、ライフスタイルの変化などが含まれます。時流に乗ることで、需要の高い市場に参入し、競争力を持った事業を展開することができます。
具体的な方法として、業界のロードマップや経済産業省の資料を参考にすることがおすすめです。
そして、自社の強みと時流のテーマを組み合わせることが重要です。自社の強みを活かしながら、時流のテーマに関連する付加価値を提供する新しいビジネスモデルや製品、サービスを考案します。これにより、自社の競争力を高めながら、市場で需要のあるソリューションを提供することができます。
具体的な例を挙げると、富士フイルムの場合、銀塩写真の技術(微粒子、分散、コラーゲンなど)を化粧品に適用することで、強みの技術を生かしながら時流に乗るテーマに取り組んでいます。これにより、競争力を保ちつつ需要のある市場に参入することができます。
以上のように、自社の強みの分析と時流に乗るテーマの探求を徹底的に行うことで、新規事業の方向性が明確になります。
セミナーや講演会(個別の企業様でもやっております)ではより具体的にお話しておりますので是非お問い合わせください。