国民年金基金のメリットとデメリットとは?
「お金は貯めたほうが良いのだろうか」「貯金はみんないくらあるのだろう」このように悩む20代の方は少なくなりません。
20代は、30代以降の世帯と比較して年収が少なく単身世帯が多い傾向にありますが、どれほど貯蓄をしているのでしょうか。また、そもそも20代にとって貯蓄は必要なのでしょうか。
今回は、20代の平均貯蓄額や貯蓄の必要性をわかりやすく解説していきます。
20代の金融資産保有状況
※出典:金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査」令和4年(2022年)
20代の金融資産保有割合は、預貯金の92.4%が最多で、次いで投資信託21.1%、株式18.6%となっています。
20代は、その他の世代に比べて所得が低く、独身率も高いため、「いずれの資産も保有してない」が年代別で最多になっています。
20代の平均貯蓄額はいくら?
※出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯
厚生労働省の国民生活基礎調査の概況によると、29歳以下の平均貯蓄額は179.8万円です。対して平均借入額は248.0万円であり、貯蓄よりも借金のほうが多い結果となりました。
ただし、20代の方のすべてが貯蓄をしているわけではありません。同調査によると、29歳以下の人のうち貯蓄があると回答したのは80.5%である一方、17.5%の人が貯蓄はないと回答しています。
さらには貯蓄額が50万円未満と回答した人の割合は25%、50万〜100万円未満の割合は11.0%です。したがって全体の53.5%が、貯蓄がないあるいは貯蓄100万円未満という結果になりました。
20代の貯蓄額の中央値は?
貯蓄額の実態を把握する際には、平均値だけでなく中央値を確認することも大切です。中央値とは、データを小さい順に並べたときに真ん中にくる数値のことです。
平均値は、一部の極端な数値が計算結果に大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。
例えば、Aさんの貯蓄額が0円、Bさんの貯蓄額が50万円、Cさんの貯蓄額が1,000万円であった場合、貯蓄額の平均は350万円となります。この平均額は、貯蓄の実態を表しているとは言い難いでしょう。
国民生活基礎調査の概況によると、全体の約5%が700万円以上の貯蓄をしています。平均貯蓄額179.3万円は、貯蓄ができている一部の人が引き上げた結果でしょう。
一方で29歳以下の貯蓄額について小さい順にデータを並べたところ、50〜100万円のあいだに中央値があると考えられます。
また金融広報中央委員の調査によると、20代の金融資産保有額は、単身世帯が8万円、2人以上世帯が135万円です。29歳以下の単身世帯は、10万円も貯蓄していない人が多いようです。※出典:金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査」単身世帯 2人以上世帯
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