住宅はどっちがいいの?賃貸vs持家編 ①賃貸のメリット・デメリット
ライフプランを考える上で重要なポイントとして住宅があります。人生の大半を過ごす場所ですのでこだわりがある人も多いでしょう。
大きい家がいい、おしゃれな家がいい、庭付きの家が欲しい、やっぱり駅から近くて便利な方が良いね、周りが静かで落ち着いている環境が良いなぁ、などなどこだわりも人それぞれだと思います。
コスト面でみてもやはり大きく関わってくるのが住宅費です。賃貸でも毎月十数万円、多い人で30万円以上と固定費としては1番大きいところでしょう。購入するとしても少なくとも数千万円はかかり住宅は人生で1番大きな買い物と言われています。
では、実際賃貸に住み続けるのと購入するのではどちらが良いのでしょうか?前回は賃貸に住み続ける場合のメリット・デメリットについて解説したので、今回は購入する場合のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
メリット①資産になる
当然ですが購入するので自分の資産になります。住宅ローンの支払いも純粋なコストになっているわけではありません。売却や人に貸すこともできますし、子どもや孫に残すこともできます。
立地条件や家の状況によっては買ったときよりも高い金額で売却できることもあります。また、自分のものになるのでリフォームや模様替えも自由にすることができます。
メリット②同じ金額を払うなら賃貸より良いところに住める
家賃と住宅ローンを比較したときに同じ金額であれば購入した方がよいグレードの家に住めることが多いです。家賃12万円払う場合で比較してみると、購入して35年ローンで月12万円払うとすると約4,500万円の家が購入できます。
相場や立地条件が同じだとすると購入した方がスペックの高いところに住めることが多く、また購入した場合は35年でローンが終わるというメリットもあります。また、適用要件を満たしていれば住宅ローン減税などの特典も受けることができ、お得になります。
メリット③老後対策になる
住宅を購入すると老後対策としては大きなメリットがあります。まず、住宅ローンを返し終わっていれば維持費のみで住み続けることが可能なので年金生活で余裕がなくても住む場所には困りません。現役の時に購入してローン年数を短く組む、退職の際に繰り上げ返済するなどして住宅ローンの返済を終えてしまえば大きなアドバンテージとなります。
また、リバースモーゲージをすることも可能です。リバースモーゲージとは老後に自宅を担保にして銀行からお金を借りることができる制度です。この制度では自宅の資産価値を限度に銀行がお金を貸してくれ、毎月の返済は利子のみです。その後、借入人が死亡したら自宅を売却して資金の返済にあてます。
注意点として最終的には自宅を売却することが多いので自分の子どもや孫に残すことはできませんが、老後にお金が足りなくなった時には便利な制度です。一般的には老後で収入がなくなると銀行はお金を貸してくれないためリバースモーゲージで資金調達ができるというのは老後の大きなメリットとなります。
メリット④生命保険になる
住宅ローンを組むと基本的に団体信用生命保険(以下、団信)に入ることになります。これは、住宅ローンを組んだ人が死亡してしまったときに住宅ローンの支払いが免除されるというものです。
つまり、4500万円の家を購入して団信にはいると4500万円の生命保険にはいるのと同じ効果があります。住宅ローンはローンの中で唯一生命保険がついているローンなのです。最近では三大疾病でも免除される団信や入院などにも対応している団信も出てきていて、ますます保険機能を備えています。
続きを見てみる → デメリット①住替えがしにくい